甲州百匁柿はナマ渋柿としては国内最大級の大きさ、一個の重さが400㌘もある。山梨の甲州市(特に塩山周辺)はフルーツ王国で、桃やブドウが終わる11月になると甲州百匁柿が店頭に並ぶようになる。田舎で晩秋の風物詩といえば干し柿、枯露柿(アンポ柿)が軒先に吊されるようになると、冬の到来を感じるのです。

散策をされている方々も我が家の干し柿を見上げて、「今年も作りましたね!」と声を掛けてくれます。干し柿作りが伝染したのでしょうか、ご近所の二軒でも今年から干し柿を吊しています。出来上がりは1か月先ですが、途中で柿もみを何回かしなければならないので、山に来なければなりません。

今年買った柿は、甲州百匁柿でも小さいもの一箱に24個入っていました。大玉だと14個入りのもありましたが、あえて小さいのを買いました。

山小屋での干し柿作りも3年目とあって、皮むきも大分慣れてきました。肩のへたと皮をナイフで剥いてから、皮むきで綺麗に剥きます。

長野産の小さな渋柿も吊しましたので、小屋の軒下に干し柿のミニ簾が出来ました。

剥いて干してある柿の柔らかいところを、地蜂(クロスズメバチ・ヘボとかスガレと信州の方は言います)が囓りにきています。近くにこの蜂の巣がある場所を知っているのですが、採ることはしていません。蜂の子の瓶詰めが売られていたり、蜂追いをしている人を見掛けたこともありますが、私は蜂の子は苦手です。

カラマツも木枯らしが吹くたびに葉を落とし、寂しくなってきました。

車も道路も小屋の屋根や庭も、カラマツなどの落ち葉に覆われてしまうこの季節の次は、白一色に覆われる寒い冬、足音がそこまで近づいてきました。冬用のスタッドレスタイヤに履き替えました、いつ雪が来ても安心です。