木枯らしが吹くと、紅葉したカラマツの葉がキラキラと輝きながら落ちていきます。山燃ゆる秋ともそろそろお別れ、寂しさの募るこの頃です。
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11月12日、尾白川渓谷を歩いてきました。甲斐駒ヶ岳を源流とする尾白川は、日本名水百選に選ばれています。この渓谷は夏に歩いたことはありましたが、秋は初めてです。大小さまざまな滝や渕、美しい渓谷の紅葉がまだ残っていました。対岸の日向山山麓のカラマツの紅葉が、暗い渓谷を明るく照すよう輝いていました。クリックすると大きな画面で見ることが出来ます。
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「不動の滝」までは2時間半ほどの遡行、切り立った崖にいくつもの鉄バシゴや鎖、こんなところによくぞ付けてくれたものと感心しながら、目的地の不動の滝にたどり着きました。
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遠くからこの滝を望むことは出来ますが、滝に接近するには写真の大岩に掛けられた6~7㍍の一本のロープを手繰ってよじ登る他はありません。足がかりはないので腕力だけの勝負、切れたら大けが間違い無しでしょうが、私のような馬鹿は前後の見境もなく登って滝の写真を撮ってきたのでした。
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途中にあった「神蛇滝」も、切り立った岩の上に乗って覗き込むようにして撮ったものです。
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今年の紅葉は10日ほど遅れているようです。色づいた落ち葉を踏みしめての山歩きは、この時季だけのものですが、まだ木々は紅葉を沢山残していました。
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甲斐駒ヶ岳に登る厳しい登山ルート黒戸尾根への分岐がありました。帰りのルートは、渓谷沿いの途は危険との注意書きがあったので、尾根途を辿りました。最後の10分ほどを甲斐駒の登山道を下ったのですが、荷物を背負ってここを登るのは辛いだろうな!との思いを強く感じたのでした。