台風9号が関東に上陸、八ヶ岳南麓の山小屋も直撃されたら堪らないと久しぶりに雨戸を閉めて寝ました。雨も風も思ったほどではなく、背の高いオミナエシやシラヤマギクなどが倒れた程度でヤレヤレでした。台風一過の爽やかな秋風を期待したのですが、8日は東京などで30度を超える真夏日とか、此ではなかなか山から下りられそうもありません。

台風がくる前の4日、快晴で暑いのを承知の上でマツムシソウの咲いている近くの飯盛山に行ってきました。夏休み中は家族連れで賑わったこの山も人影はまばらで、マツムシソウをゆっくり観察してきました。

マツムシソウ、この日一番の良い花でした。

ハクサンフウロ、赤が強いからアサマフウロかな?自信がありません。

タムラソウ、雌しべは成熟すると花柱の先が二つに割れてそり花が丸みをおびて見える、とのことですが、この花は確かに雌しべが丸く割れています。

マツムシソウのバックにある山は飯盛山(めしもりやま)です。円錐形のはげ山ですので、麓の清里や美し森からもこの山はハッキリ分かります。

ワレモコウ、沢山咲いていました。背景の山は南アルプスの甲斐駒ヶ岳などの山脈なのでしたが、この日は雲が取れませんでした。

平沢峠ここは1450㍍、駐車場やトイレが整備されています。ここからの八ヶ岳の眺めも素晴らしく、特に山に雪のある頃が良いのです。ここから山頂までゆっくり登っても1時間はかかりません。

アキノキリンソウと八ヶ岳の山脈、飯盛山の頂上近くから撮ったものです。いま山で一番目に付く花はこのアキノキリンソウです。

飯盛山山頂1643㍍

台風の去った8日は快晴、飯盛山の反対側にある権現岳の登山口でもある天女山から、天の河原1620㍍に登ってきました。

天の河原から三ツ頭・権現岳に登る山道を30分ほど登ったガレ場に、フジアザミが咲いていました。他の草の生えない砂礫地に生えるこのアザミは、日本産アザミでは一番大きな花ですが、花丈は30㌢ほどしかありません。

トリカブト、何という名前のトリカブトなのかは分かりません。

オタカラコウ、蕗のような大きな葉です。天の河原から八ヶ岳横断歩道を観音平に向かって下っていくとクリンソウとオタカラコウの群生地があります。登山道から少し登った谷間なので、幸い人は入っていません。天の河原のオキナグサやマツムシソウも少なくなりました、花があると知れ渡れば人が押し寄せます。ここのオタカラコウだけは、そっとしておきたいと思います。