信州・伊那の高遠の桜を観たいというカミサンの天の声に誘われ、混雑を覚悟で14日に行ってきました。横浜を8時半に出発、御殿場経由で富士を仰ぎながら八ヶ岳に向かいました。富士山山麓では、フジザクラが可愛い花を満開に付けています。八ヶ岳の山荘に着き、天候が土日を過ぎると悪くなるとの予報を聞いて、遅く行けば渋滞も緩和しているだろう、今日行こう!となりました。
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小淵沢から諏訪南までの一区間だけを高速に乗り、茅野からR152で杖突峠を越える。山荘を出て順調に走り1時間、高遠まであと3㌔近くに来てからのろのろと動いては止まるの繰り返し、大渋滞に突入。駐車場に着いたのは午後の4時半を過ぎになってしまいました。それでも日暮れ前には高遠城址公園に登れ、満開のタカトオコヒガンザクラを眼にして「天下第一の桜」と称される花の可憐さとその規模に感嘆の声を上げたのでした。桜雲橋は一番の人気ポイントです。
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ここの桜は、花形はやや小ぶりで赤みを帯びています。遠くから城址公園を観ると山全体がピンクに染まっているように見えますが、下から見ると赤みをあまり感じません。ソメイヨシノなどと比べると枝振りは細やかで雑木林のような柔らかさを感じます。
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高遠城址公園からは中央アルプス・木曽の駒ヶ岳が雪を抱いているのが眺められましたが夕日の沈む方向、逆光では撮れません。しかしコヒガンザクラの隙間から、秋に登った南アルプス・仙丈ヶ岳が白く輝いているのを観ることが出来ました。
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本丸に向かう人気の桜雲橋を下の空堀から写しました、日没間近のため残念ですが光量が足りません。

神田の大イトザクラは8日に撮り、その映像はカミサンも見たのですが、咲いているところを観た
い、とのリクエストで翌15日に行ってきました。ここは山荘からも近く、私らのお膝元といって
も良いところです。満開になってすでに一週間ほどですが、花もしっかりと残っていました。
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甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳の眺めはいつも通りですが、日曜日でもあることから沢山の観光客が訪れています、足下のスイセンが、春の華やぎ一層際だたせてくれます。
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大イトザクラを見下ろす地元農家の軒先で、鯉のぼりが泳ぎ出しました。甲斐駒ヶ岳の前で武者幟が風にはためいています。鯉のぼりがあちこちで観られるようになると、山にも本格的な「山笑う」木々の芽出しの季節となります。
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午後、富士見町の古木・しだれ桜を見に出かけました。乙事のしだれは咲き出したばかりでしたが、高森墓地のシダレザクラは満開でした。まだ若木ですが枝振りも良く樹に勢いがあります。
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近くの高森観音堂のシダレザクラは貫禄があります。樹齢約250年と案内板に記されていました。
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此処で出会った70歳代のご夫婦は、北九州のナンバープレートを付けたキャンピングカーで来ていました。カメラを2台担いだご夫婦、桜を追いかけて全国を行脚しているのでしょうか、観音堂で仲良く一休みしている姿が映っていました、右は我が家人。
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この葛窪シダレザクラは高森観音堂と同じ年代とのこと、これも墓地の中の桜です。南アルプス、特に甲斐駒ヶ岳を遮るもの無く観ることの出来る丘の上に咲いています。枝振りを観ていると、風雪に耐えてきた年輪を感じます。昔の人は山がよく見える景色の良い場所を、墓地にしてきたのだというのがよく分かります。

月曜は小雨の中、神代桜の近く、真原(さねはら地元ではサネッパラと呼んでいる)の桜並木と新府の桃の里を駆け足で花巡り。前日はどちらも大変な人出だったというが、この日は生憎の天気で人もまばらでしたが、満開の桜やモモの花の中を散策し楽しめたようです。カミサンらは満足して、先ほど(17日)小淵沢から列車で帰浜しました。ホスト役の私は大忙しの数日でありましたが、これから5月の連休まで暫くは元の仙人生活に戻れそうです。近くのインターネットカフェから投稿しています。コメントへの返事はしばしご猶予ください!