低気圧が大暴れした後、冬が戻ってきました、今朝は氷点下5度と冷え込みです。「暖冬にメゲズに冬を満喫致しましょう」という八ヶ岳歩こう会のお誘いで、昨日は「渋御殿湯から天狗岳へ」に参加しました。今回のリーダーは八ヶ岳スノーシューイング倶楽部の斉藤さんです。清里の「ねむのきペンション」のオーナー、自然監視員や山岳ガイドをしているので、雪山登山に一人では躊躇してしまう私も安心の山行でした。

北八ヶ岳の東天狗岳(標高2640㍍)は、冬山では比較的安全な山のようです。とは言っても雪道の樹林帯での急登3時間ほどには草臥れました。左に東天狗岳頂上の岩峰、右には5㍍ほど高い西天狗岳を望みます。頂上までもう一息というところです。

渋御殿湯からいよいよ山道に入ります。今日は新雪が無いので、スノーシューを持参しましたがザックに括り付けてアイゼンを履きました。アイゼンが締まった雪によく利いて気持ちよく登れます。

霧氷がシラビソの樹林に美しく輝き、青空に映えます。

黒百合ヒュッテは通年営業しています。頂上まで一時間弱のところにあるこの小屋は、冬山の入門者にとってはありがたい存在です。日本で一番高いところにピアノがあるヒュッテとしても有名だそうです。

風が強く体が煽られしかも気温も下がってきました。雪も固くなってアイゼンがあっても足下に不安がでます。急斜面の途中、頂上までもう手が届くところで、メンバーの様子を見ていたリーダーが撤退を決めました。誰も異議をもうしません、転倒し滑落などという笑えぬ事態は避けるのが賢明、安全な楽しい山歩きが目的なのですから。

寒さと緊張で笑顔が出ません、風があると体感温度は相当寒く感じます。

平坦なところまで下りてくると、周囲をゆっくり眺める余裕がでます。遠くに北アルプスの常念岳のピラミダルな姿が、眼下には車山などがを望むことが出来ました。

帰りは蓼科の森に湧く隠れた名湯、石遊の湯(いしやすのゆ・500円)で汗と疲れを流してきました。帰路の車中から八ヶ岳の峰を眺める。中央に今日登ってきた天狗岳、右に真っ白く雪の付いた硫黄岳、さらに右へ横岳、赤岳、阿弥陀岳と続く。私の住む大泉町は右端の山の向こうだ。リーダーの車に乗り合わせ山の話に盛り上がる車中は、雪山を登った充実感に満たされていました。



御一緒した八ヶ岳歩こう会のメンバーで、ペンションZOOMのママさん(http://8236.jp/kimama/walk/)から集合写真や私のスナップを送って頂きましたので追加アップ致しました。
「八ヶ岳歩こう会」のホームページに今回の天狗岳報告が詳しく載せられています。