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             レンゲツツジの花芽
もうすぐ05年が終わり06年へとバトンタッチです。紅白を見て、除夜の鐘を聞く。毎年の繰り返しですが、今年も何もしないで過ぎてしまったなーとの思いも。しかし、健康で一年が過ごせ、大好きな山暮らしも出来たことに感謝したいと思う。

 氷点下の山から帰って、久しぶりに本を買いました。『生きて死ぬ智慧』柳澤桂子著と『思うとおりに歩めばいいのよ』ターシャ・テューダ著の二冊です。山で見たNHKテレビで感銘、戻ったら買うと決めていました。 柳澤さんは1938年生まれ。35年以上の闘病生活をしながらも、当代日本を代表する生命科学者にして歌人、その柳澤さんが「般若心経」を美しい現代語にしたもの。「物事に執着するということがなくなり、何事も淡々と受け容れるようになりました」とあとがきに書いてありました。般若心経の解説本を何冊も読んできましたが、この本は私の心の琴線に触れるものでした。

 『思うとおり・・・』の著者ターシャは1915年生まれ、90歳になる現在もアメリカ・バーモント州の山奥でナチュラルライフを楽しんでいます。ガーデニングをしながら一人で暮らす、有名な絵本作家ターシャの折々の言葉をまとめたこの本には、自由な精神が溢れています。「わたしは、一人の時間が好きです。自分勝手だと思われてもいいの・・・やろうと思えばできることが、たくさんありますよ。人生、長くはないんですもの。うかうかしていると、何もできないうちに終わってしまうわ」「寝ている間に雪が降り出して、朝、目が覚めたら外は一面の銀世界!思わず心がふるえます」

 06年はこの二冊の本を手元に置きながら、山野草を愛でる山歩きを元気にしたいものです。