文書の必要性<1/3>

笑顔コレクターとっし~こと、弘田敏康です、
こんにちは。
最近、色々な企業のコンサルティングをして
いる中で、気になる点があります。
それは、多くの企業が
「文書の重要性・必要性」
をきちんと理解していないということです。
一言で文書といっても様々なタイプのものが
あります。
企業にとって最も身近なのは
契約書
稟議書
議事録
だと思いますが、これらの使い方によって
企業の命運が左右されてしまうことは数多
くあります。
契約書面は難解な言葉で記載されることが
多く、結局何が言いたいのかわからないも
のも多々あります。
例えば、ある企業で会社と従業員の間で雇
用契約書を取り交わしたとしましょう。
契約書で大事なのは必要な部分をきちんと
わかりやすく、かつ、漏れがないように網羅
することです。
文書の中に
「賞与:あり」
と書いてあったとすると、もう大変です。
景気のいいときはもちろんどの企業も従業員
の頑張りの対価としてボーナスを出したりしま
すが、何らかの要因により経営が悪化して賞
与の支給がままならないこともよくあります。
そんな時、経営者が
「今年は景気が悪いからボーナスはなし!」
なんて言っても、もし従業員が雇用契約書を
持ち出してきて「ここに賞与あり、と書いてあ
るので賞与をきちんと払ってください」と主張
すれば支給せざるを得ません。
そこで、
「賞与:なし(ただし業績と本人の貢献度に応
じて支給することがある」
と書いておき、基本的に支給しておけば、いざ
というときはボーナスを払えなくなったときは払
わなくても問題ない、となります。
僕は弁護士でもなんでもないので、細かい法
律はわかりませんが、契約書などは極力自分
に有利に働くように作成するのが世の常です。
後から「契約書にこういう風に書いてあります」
なんて言われ、「知らなかった」と言っても後の
祭りです。取り交わす際にきちんとお互いに理
解して契約した、となるわけですから、自分が
契約書を交付する側でも、受け取る側でも細
心の注意を払いましょう。
2に続く・・・