傷ついた遺伝子が常に修復されていれば、人間の体は老化しないようです。

つまり、サーチュイン遺伝子を活性化させれば、老化しないことが分かったようです。

 

サーチュイン遺伝子とは老化や寿命の制御に重要な役割を果たすとされる遺伝子で、「長寿遺伝子」とも呼ばれています。 細菌から哺乳類まで、多くの生き物に備わっているものです。

 

今回、老化は避けられない考えていた人たちに、是非、共有したい情報だと思いまして、書きました。

「老い」に対する革新的な理論をご紹介したいと思います。

その本の名は「LIFE SPAN(ライフスパン)」著者によると、「老いとは病気の一つで、治療することが可能」なのだそうです。

 

以下の内容をまとめています。

 

■老化と病気

 

■老いのメカニズム

 

■老いを治療する具体的方法

 

※今回紹介する書籍「LIFE SPAN」は、ハーバード大学の老化研究の権威が書いた名著で、世界中でベストセラーになっています。

 

ぜひ最後まで読んで「老いに関する真実」を知ってください。

 

1.老化と病気

人が老化によってかかる代表的病気は次の3つです。

『ガン・心臓病・糖尿病』

著者は、これらに対して行われている医者の治療が一種の「もぐら叩き」であると批判しています。医者は目の前に起こっている疾患を見て、それを治すためにあらゆる手段を施します。

 

しかし、ときに身体に莫大な負荷がかけて、人の生命力そのものを弱らせてしまうことがあります。結果、別の疾患を併発してしまい、あるところを叩けば別のところが飛び出るという、一種の「もぐら叩き」状態に陥ってしまうのです。

 

こういったことは、専門的分野(肺なら呼吸器、心臓病なら循環器など)に縦割りに分かれてしまっている今の医療の大きな弊害・問題でもあります。

 

また、「ガン・心臓病・糖尿病」のような疾患は、「老化によって人が晩年に経験する避けられない病」だと考えられていましたが、著者はそのことに異を唱えています。

 

彼の提言はこうです。老化と言うものは、自然の摂理でも何でもなく、それそのものが病気である。

 

これは、「老化という病気」が個々の症状(ガン・心臓病・糖尿病)を誘発しているのであって、症状そのものをいくら治療しても意味がないという考え方です。

たとえるならそれは、「老化という病気」を根本を治療しない限り、症状を抑えても抜本的な解決にならないのと同じことを意味します。

さらに、老化が治療できるのなら「ガンや心臓病」などの病気も治せるはずだと著者は主張します。まさにこれは、「医学界の常識」を覆す画期的な発見でした。

治すことができると言うことは、具体的な治療法が存在するのですが、著者はそれを様々なデータや医学理論を用いて、体系的に説明しました。

2.老化のメカニズム

細胞のDNAが損傷することはよくあることで、20代でも常に発生しています。

その際に「サーチュイン」という一種の救助隊が損傷を修復するということが分かっています。

 

この際に使われるエネルギーは、細胞増殖に使われるものと同じで、激しくDNAが損傷してサーチュインの救援が追いつかなくなった場合は、細胞増殖に使うエネルギーが枯渇してしまいます。

 

こういったサーチュインのエネルギー利用のしくみを「サバイバル回路」と言います)。その結果、からだの細胞の更新が起きなくなり老化が始まるのです。

 

つまり、「老い」と「年齢」には相関関係は全くなく、若くても遺伝子損傷のリスクに多くさらされた場合は老化が早くおきます。

 

「成人病」という言葉がいつの間にか「生活習慣病」に変化したのも、ある意味この流れをくんでいるところもあります。

要するに年齢ではなく、日々の悪習慣に原因があるということです。

 

これらのことから、「DNAを損傷させないこと」がとても大切だということがお分かりになると思います。

 

さらに著者はこう明言しています。

老化は治療でき、若返らせることも現実的に可能だ。その最も有効な方法が「DNAを破壊せずに負荷をかける」というものです。

 

たとえばDNAに軽い負荷・ストレスがかかるとサーチュインが出動し、損傷も何もなく大したことがないと分かるとすぐに修復します。鍛えられたサーチュインは「サバイバル回路」が強まり、結果、からだの細胞の更新が促され、若返ってくるのです。

 

以上が、これからお話する老化を治す方法です。

では「老化を治療する具体的方法」の要点は次になります。

 

3.老いを治療する具体的方法

1)食事量を減らす

 老化を治療し、若返りをすすめるためには、食事の回数と量を減らすのが有効です。一時的な飢餓状態によるサバイバル回路ができて、長寿遺伝子サーチュインを発動するのです。

 

 空腹の状態、つまり摂取カロリーが減ると活性化する。これは動物としての防衛機能と考えられ、食料が減ってエネルギーが足りなくなると、細胞レベルの損傷を防ぐために修復機能が活性化すると考えられている。

 

 サーチュイン遺伝子には、老化やがんの原因とされる活性酸素を抑制したり、病原体のウイルスを撃退する免疫抗体の活性化、さらに全身の細胞の遺伝子をスキャンして修復するなど、さまざまな老化を防止する機能があるとされる。

 

 できれば、1日3食をやめて2食また1食にするなどです。

 

また、肌の調子が良くなると言われています。理由は、消化に使っていた酵素を代謝に回すようになるからです。

 

ちなみに肉の中でも、加工肉(ウインナー・ハム・ベーコン・ソーセージ)だけは絶対に食べないように書かれています。

保存のために多量の添加物が加えられていて、人体に有害であることが医学的にも証明されています。

 

テレビメディアでそういった事実が伝えられないのは、食品会社がスポンサーだからです。社会の裏の構図を知るためにもリテラシーは磨かなければなりません。

2)運動をする

スポーツ選手のようなハードな運動ではなく、適度な運動で身体に軽い負荷をかけることはとても効果的です。

 

運動をすると筋肉中のNAMPT(ニコチンアミド・ホスホリボシルトランスフェラーゼ)の量が上昇して、エネルギーの産生とサーチュイン(老化や寿命をコントロールする酵素)の活性化に不可欠なNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の量が増えます。NAMPTというのは、体の中でNADを合成するために必要な酵素です。

 

1日15分でもいいので、ジョギングやウォーキングをする運動習慣をお勧めします。

3)サウナ

サウナと水風呂。体を温めて、冷やす。心臓の負荷にならない程度にやるのが良いみたいです。身体を急激な寒暖の変化にさらすことで、軽い負荷がかかり、免疫系が鍛えられます。

 

そして、体の血行良くして全身に血を巡らせます。肌の細胞の隅々まで栄養と酸素を送れるので、ターンオーバーを促進する効果があります。

 

ターンオーバーとは肌の生まれ変わりをあらわす新陳代謝のことで、古くなった角質を排出して新しい肌に生まれ変われ変わることです。

 

そして、サウナは「体内に眠るサーチュイン遺伝子」を活性化させることができ、「たるみ」「しみ」「しわ」などを予防する効果があると言われています。

 

最後に、老化が実は病気で、しかも治せるものだったというのは本当に驚きです。

因みに、タバコは遺伝子を傷つけまくるので、タバコを止めるだけでも良いかもしれないです。

 

著者が勧める食事法が絶対に正しいものであると言い切ることはできないのでご注意して下さい。やはり食事の効果には個人差がありますし、年齢や体質によって異なる場合があるでしょう。

 

人の価値観の問題なので、人に押し付けるようことがありません。

食事にせよ、運動・サウナにせよ、すべての内容はできる限り自己の範囲内でするようにして下さい。

 

今回紹介した書籍「LIFE SPAN」については、興味を持たれた方はぜひ、

実際の本を読んでみて下さい。

 

いつまでも皆様が健康な体でおられますように

 

宇宙と共に在れ