今日のステージの中でも重要な意味を持つであろう50kmのロングステージSS3で新井敏弘選手はパンクの不運に見舞われた。
ここで1分半ほど遅れ、4番手に順位を落としました。
しかし、ここからが新井敏弘選手の強さの真骨頂をみせ、続くSS4、サービスを挟んでSS5でトップタイムをマークし、1位に立つ奴田原選手を追います。
さらに、先ほどパンクしたステージSS7では45.5秒、SS8では39.8秒も大差をつけ、トップタイムをマーク。
ここで1位の奴田原選手との差を2.8秒まで詰め、最終のスペシャルステージでは奴田原選手に2秒遅れましたが、レグ1は4.8秒差の2番手で終えました。
昼のサービスで使用するタイヤコンパウンドを変更し、フロントサスペンションを交換したことも手伝い好タイムを連発した新井敏弘選手は表情や話す言葉にもほんの少し余裕が出てきたように感じられました。
それでは、今日1日を写真でレポートします。
今日のスタートは07:06.メカニックは最後の準備に余念がありません。タイヤのエア圧をチェックするメカニック 東海林氏。
新井敏弘選手もサービスパークに到着。スタートを前に少し表情が硬い様に感じられます。
いよいよマシンに乗り込み、SS1が行われる足寄まで移動します。
4つのステージを終え、サービスパークに戻ったクルーは、TC(タイムチェック)の前のインタビューエリアにてマシンの情報をスタッフに伝えます。
それを聞いて、サービス内容を確定します。
サービスの戻るとサスペンションの状況をオーリンズ エンジニアの牧氏と打ち合わせ。
このサービスでのフロントサスペンション交換がこの後の快進撃につながるのである。
午後のループステージで素晴らしいタイムでトップと4.8秒差の2番手でサービスに戻った新井敏弘選手。
今日最後のサービスは45分。
ここでなんと4速から少し異音がするとのことでミッション交換を行う。さらにブレーキローター・パッドの交換などが行われ、これだけの作業を45分間のうちに行うメカニックの実力には驚かされる。
サービスパークではこういった神業的な作業も見ることもスペクテイターにとっては楽しみのひとつだろう。
見事な走りの新井敏弘選手。母国でのラリーだけのやはり注目度はナンバー1。
テレビをはじめとするメディアがこぞって新井敏弘選手の走行後のコメントをとります。
「今日はSS3でパンクして、1分30秒ほど遅れたけど、その後の同じSSで45秒、次のSSで40秒差をつけられたことは良かった。」
明日のレグ2は11ステージ、100.98kmで争われる。