今回も賛否両論《厳しすぎる、当たり前》といった意見が分かれましたが、あえてもう一度言わせていただきます。

みなさんがどうとらえようと今回の罰則規制はあまりにもやりすぎです。

何でもかんでも厳しくすればいいってももんでもないんですよ。


今日書くことに関して不快な思いを感じてしまうかもしれませんがそれでも今回は声を大にして言わせていただきます。

自分の意見を示せないようではただの心を持たないロボットと一緒なので…


この制度の一番厳しいところは《直前欠場、途中欠場》を二回以上すると罰則がどんどん厳しくなるというところです。


まず一つ目は二回目以降の欠場一回に対し業績点からマイナス一点ずつ加算されていくところです。

例をあげれば110点でS1の点数が取れるところ二回欠場したら112点取らなければS1はとれません。

ボーダーの選手は特に1.2点が勝負になってくるのでこのマイナス制度はかなり厳しいはずです。


二つ目は特別競輪の選考期間内に二回以上の欠場があるとそのG1が出られなくなるんですよ。
《今ですと宮杯や寛仁、オールスターあたりですかね》

何ヵ月も積み重ね積み重ね練習して点数を取ってやっと掴んだG1の切符があっけなく無くなってしまうんですよこの制度は。


自分達は人間ですし絶対はありえないんです。

直前に風邪を引いたり開催中に調子が悪くなる時だってあるんです。


膝の痛みが出たり腰の痛みが出たり、お腹が痛くなったり、頭が痛くなったり…
多少の我慢は出来てもどうしても走れなくなる時だって長い競輪選手を続けていれば誰にでもあるんです。
《そう言うのが全くないという選手がいましたらゴメンなさいm(__)m》


自分が言いたいことは未来の事なんて誰も分からないって事です。
明日風邪を引くかもしれないですし開催中に腰痛が出るかもしれません。

そんな罰則にビクビクして毎日を過ごさなくてはいけない現状にこの先精神的に持つと思いますか?

極限まで練習して免疫力が低下し風邪を貰いやすい身体で日常を過ごせると思いますか?

勿論、自分達はファンあっての競輪という事は百も承知です。

それに見合ったパフォーマンスを要求される事も分かっています。

でも風邪を引いてる人間が無理をしてレースを走ることのほうがファンへの裏切り行為だとは思いませんか?

腰痛が出てしまい無理をして走って大敗してしまうほうがファンのみなさんはがっかりするんではないでしょうか?

前日のコメント欄に『今回は熱が39℃ありますが欠場が出来ないので精一杯頑張ります』なんてのをみたら車券を買うお客さんはどう思うのでしょうか?

その前にちゃんとそう言ったコメントが新聞やネットに載せてもらえるのか疑問ではありますがね。


これから書くこの話しは今回初めて公表するのですがまず始めにみなさんに謝らせてください。
『この度は正直に言えずにすいませんでしたm(__)m』

今年初戦の和歌山記念前日の練習中に自分は落車をしてしまいました。

仕上げの二本目をモガいてる途中に脇道から車が出てきておもいきりブレーキをかけたのですがそのまま滑って転んでしまったのです。

症状は《むち打ちに擦過傷、打撲》が酷くとても参加出来る状態ではありませんでした。

とにかくアイシングで患部を冷やして冷やして冷やしまくって怪我の手当てをして…

参加するか欠場するか悩みに悩んで…
《岩見さんは欠場せいとは言ってくれましたが》

ここで【大事な一回】と言ってしまうのは変な言葉ですが次はもう絶対に休めないという《がんじがらめ》に縛られるのも嫌だったのでファンのみなさんには申し訳なかったんですが無理矢理の参加をしてしまったのです。

コメント欄にもそう言った事が書けず《ライバル達には弱みを見せたくありませんから》本当に後ろめたい気持ちで四日間を走っていました。

結果は体調が良くても悪くても勝ったり負けたりと勝負は時の運なのでなんとも言えませんが、ファンのみなさんは最高のパフォーマンスを観に来てくださっているのでその事に関しては物凄い罪悪感がありましたね。

こういう言い方もあまり良くありませんが去年までの制度でしたら大事をとって《次の地元記念に向けて》休んでいたと思います。

だから自分が言いたいことは欠場防止にあたり毎年厳しくなる罰則制度があまりにもおかしいと言うことです。《ただ走って参加するだけでしたら多少の体調不良なら喜んで走りますよ》

欠場を無くせば競輪の活性化に繋がるのか?
一理あるとは思いますが今の右肩下がりの現状はそれだけではないとは思います。

他にもやらなくてはならない事がたくさんあると思いますし…

関係者が口を酸っぱくしてよくいう言葉が『選手のみなさんが、選手のみなさんが…』

確かにバンクの上で走る選手が良いレースをする事でファンのみなさんが喜んでくれるものだとは思います。

しかしその競輪場を開催する関係者の方達が《やる気》を示せてくれなければ自分達選手はどうする事も出来ません。

ちょっと話がそれてしまいましたが《選手》だけに《罰則》を厳しくして《ルール》を変更する団体や《運営》をしてる方々にはなんのおとがめもないんです。《訳の分からないルール改正で今の競輪は何も面白くはないと多々言われることがあるんですよ実際》


いったい自分達選手はどう思われているのでしょうか?
この声はたぶんですが【全競輪選手】の声だと思います。

ここにこうして書いたのはこの制度を決めた人間が何をどう感じて決めたのかを知りたいです。

本当に選手を《駒》としてしか見てないんじゃないかと疑いたくなりますよね。《いくらでも代えはいるみたいな》


この制度は絶対に間違いだと思いますので何年掛かろうとも無くしてほしい…強くそう願っています。
《罰則制度をファンサービス【例えばトークショーとか場内清掃とか】いろいろやり方はあると思うんです。ファンの為、活性化を望むのであればファンの声を一番に聞いてそれを競輪に活かしていくのが一番の効果だと思いますよ》

『早く金網も取り除け~』みたいな競輪場のリニューアルも望んでますし…
ま~いろんな事情があるとは思いますがね。


長々と最後まで長文を読んでいただきまして今日はありがとうございましたm(__)m
自分は言葉足らずなところもあってうまく伝わってくれたかは分かりませんが絶対に言えることは競輪はファンあってのものなんです。
そのファンの為に日々努力をしているのが選手なんです。
そしてそれを運営する関係者があってこそこの【競輪】は成り立つという事を考えていただきたいところですね。





最後に[南十字星さん]に申し上げたいと思います。

先にも書いたとは思いますが施行者から斡旋を受けてそれを承諾した時点で三日間ないし四日間走り抜かなくてはならない義務はあるとは思いますが誰も未来の事なんて分からないんですよ。
だいたい斡旋は二ヶ月前くらいに決まるのでその時点で何も体調に問題がなくても直前や開催中に体調不良が出る場合だってあるんです。
その時に欠場して施行者を失望させるのか騙し騙し走ってファンをがっかり《ど本命で車券を外す》のかどちらのほうが裏切り行為だと思いますか?

それに『お給料や平均競争得点が下がるんですよ。なんて理屈は小学生論理です』ってバカにしてるんでしょうか?

自分はこの世界しかしらないので間違ってるかもしれませんが社会ではお給料減って何とも思わないんですかね?
平均競争得点に至ってはある意味《お金》よりも重いものなんです。

それを小学生論理って言い方で括るのは訂正していただきたいと思いますね。

最後にファンへではなく選手会に訴えてとありますが勿論選手会を通して上に訴えかけてはいますよ。

ここで書いてる事はあくまで一個人としてのブログですしそれをどうとらえてもらってるかは分かりませんがここでは自分のテリトリーなので言いたい事は言わせていただくつもりです。

ファンに訴えかけてると捉えるのならそれでも構いません。《選手の生の声を発信してるのがこのブログからですので…》


今回のこの制度にかなり同意してるという事は以前そういった欠場で何か嫌な思いをされたのでしょうか?《追い掛けてる選手が急に欠場したとか…》

別に南十字星さんに喧嘩腰で話しをしている訳ではありませんが、もう一度選手も人間なんだっていう事を理解していただきたいですね。
《罰則は当然だ》的な考えはやめましょうよ。