ホンネが本当に見えて、実は本当ではない、ということについては、こんな事例をあげてみるといいも知れない。
ここに浮気をする主婦がいて、彼女は主観的には、偶然の出会いがあって、その出会いにときめいて浮気に走ったと振り返る。でも、それとは別に、彼女には「夫への不満と煩わしい家事から逃れたい」という家庭内の問題があり、そのために浮気に走ったのが実際の理由であった。
ということは、彼女が浮気に走った動機のホンネは「夫への不満と家事の煩わしさ」からの逃避ということになり、彼女の浮気はタテマエに過ぎなかったということになる。
このようにホンネとタテマエは相互補完性があり、片方がなくなると片方もなくなるのだ。つまり、「夫への不満と家事の煩わしさ」が解消されると、それと共に浮気の動機もなくなり、浮気が止む、ということになるのである。