流行にみる同調志向はむかしから存在する。同調志向があるゆえに流行になるのだから当然だが、それが自然の流れで広がるのではなく、意図的にそれが広められ、一つの意志のもと顕現するとしたら問題である。かつてイタリアのファシスト党は黒シャツを党員の証とした。ナチスの突撃隊もカーキ色のシャツを着用して勢力を誇示した。戦中の日本では国民総動員の掛け声の下、国民服やモンペが推奨された。服装を一体化することで内心の一体化を求めた。全体主義はユニホームを要求する。服装の統一を強要するのは全体主義への入り口なのだ。
それにつけても、今、巷にあふれる黒一色の服装な何なのだ。誰かの強要ではないが、今や流行になっている。昔から黒が流行る時は不景気になるとか、戦争になるとかいわれているが、いやな予感がする。
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