1/35 SAND LAND TANK 104(バンダイ)
完成しましたので、製作過程などを紹介したいと思います。
タンク104は、アニメ「サンドランド」に登場するコミカルな戦車です。
AFVの標準スケールの1/35なので、同スケールの他の車体と並べるのも面白いかも知れません。鳥山先生を偲びつつ製作いたしました。
内部の工作と電飾
キットは、車体内部がとても良くできており、アニメの設定の沿ったディテールが細かく再現されています。
組み説の塗装指示を参考に、アニメを観た印象などを加えて塗装、ウェザリングを行いました。
車体を組み上げてしまうと折角の内部は暗くて良く見えないため、車体内部のそれらしいところ2箇所に電球色チップLEDを仕込み、車内照明を点灯するようにしました。内壁にもそれなりのモールドがあり、配線なども表現されているので、LEDの配線もそれらのディテールの一部に見えるようにしてあります。
この電飾のおかげで、完成後も内部がうっすらと明るく見えるようになりました。
登場人物3体のフィギアを塗装します。
左から、シーフ、ベルゼブブ、ラオ。フィギアは苦手です(泣)
操縦席の両サイドには操作パネルがあります。
スイッチやメーターらしき物がモールドされているので、中にLEDを仕込んでボタン類を光ファイバーで発光させております。赤や緑は、ファイバーの先端をクリアレッド、クリアグリーンで塗装したものです。
操作パネルは完成後良く見える位置にあるので、実感が出ました。
さらにヘッドライトに白色チップLEDを仕込み、発光させました。
塗装とマーキング
さて、一通りの工作が終って、内部をマスキングしてから塗装に入ります。
なお、塗装はクレオスのMrカラー(ラッカー系)を使用しております。
まず黒立ち上げ。今回はクレオスの黒サフを使用しました。
次に、クレオスのグレーH311。やや薄めに溶いてエアブラシによる「フィルター越し塗装」をおこないました。
これは換気扇フィルターを写真↓のようなサイズに切り分けたものを塗装面に当てて、その上からエアブラシを吹く方法で、塗装面はランダムにマダラ状のムラができます。
フィルターは切り分けたものをいっぱい用意しておき、目詰まりする前にどんどん新しいフィルターに変えて全体を重ね塗りし、次第に色を発色させていきます。
最終的にはこんな感じ↓
次にイエローですが、手持ちの塗料だとH329があったので、それに艶消しホワイトを混色したものを同様に「フィルター越し塗装」してみたところ、ちょっと青みが強いイエローになってきたので。。。。でもこれはこれで雰囲気はあるんですけどねw
仕上げにH58「橙色」に艶消し白を混ぜたものを全体に薄く吹いてみました。
アニメのイメージだとクリーム色っぽいのですが、黄色がちょい強めになった感じですね。まあ良しとしました。フィルター越しのムラムラがうっすらと残っているところで止めておきます。
次にマーキングです。
キットにはシールと水転写デカールが用意されていますが、当然ながら水転写デカールを使います。なかなか品質も良く、よく馴染むデカールであっという間に貼り終えました。
デカールをしっかり乾燥させてから艶消しクリアーを吹いてデカール保護、艶の統一をはかります。
ウェザリング
これは一番の楽しみかも知れません。アニメでも結構汚れた車体が表現されているので、頑張って汚してみます。
Mrウェザリングカラーのマルチブラック、グランドブラウンなどを使って筆で擦っては拭き取り。。。を繰り返しつつ汚していきました。
キャタピラ部分ですが、あらかじめ適当に混色したブラウン系で塗装をしておき、ジェッソを筆で擦りつけて下地を作ります。
乾燥させてからクレオスのウェザリングペイントをアクリル塗料のうすめ液で溶いて、キャタピラに塗りたくる感じで汚していきました。
こんな感じに仕上がりました。雰囲気は出せたかな???
飛び出ている電線は電飾の電源ラインで、これをベースに引き込んで電源を供給します。
展示ベース
キットには展示ベースも付属していますが、ベース下に電池を収めるスペースが欲しいので、プラ板工作でちょっと嵩上げします。↓
手持ちの木製ベースに水性ニスを塗り、その上に今回のベースを接着、固定して電源部分を組み込みます。
その上にキットのペースを重ねるようにして、電源ラインも接続すればこれで出来上がりです。
キットには土煙のパーツが用意されていますが、ここではワタをサンドイエローで塗装してそれを車体左右、さらに車体下にも取り付けました。
これで完成!!!
なかなか楽しいキットで、もう1台製作してみたくなりますww
今回はこの辺で(了)