5才下の同性の恋人アレックスとLGBTフレンドリーな街に行った時、私達はバーでルイスというゲイの若者と知り合いました。私はルイスが好みではなく、何となく苦手に感じた一方で、アレックスはルイスと仲良く話をして連絡先すら交換していて、意気投合とも言えなくもない雰囲気となり、嫉妬も感じました。


その後、しばらく私達の前にルイスは現れず、私の中では忘れつつあった時の話です。アレックスがルイスを呼んでホームパーティでもしないか、と提案してきました。


えーっ!?私は彼が苦手だと言ったじゃん、何で?と素直に思いましたし、ずっとルイスとやり取り続けていたアレックスに不信感すら感じました。


驚き悩んでいる私に、君が嫌ならヤメるけど、たまには違うことしても良いんじゃない?とアレックスが畳みかけてきました。


確かに、アニメや和食など共通の話題を持つ私達ですが、会う頻度が高いせいか、付き合いとしては少しマンネリになりつつあったところでした。もし私がここでノーと言えば、もしかしたら彼が離れてしまうんじゃないかと不安になり、私はイエスと答えました。


その週末、アレックスの家にルイスも来ました。前回のブログに書いた通り、ルイスは筋肉質のガッチリした、白人としては中背の若者です。顔は額、頬骨が出て鼻が高く、金髪・碧眼、細い目の精悍な顔つき、年はアレックスより一つ上の26才で、肉体労働もある公務員とのことでした。私は今までキュート系や優しい感じ、インテリっぽい雰囲気の男性がタイプだったので、やはりルイスには魅力を感じませんでしたが。


パーティが始まり、皆でピザなどを食べながらビールを飲み始めました。実はルイスと今回初めてちゃんと話をしました。第一印象やイカつい見た目とは違い、いろいろ物知りで、ゲイらしい細やかさがあって、ルイスとも意外と話せました。


飲み会が続き、皆のゲイ歴なども話しながら、3人ともお酒が結構回ってきました。そして、ルイスは車で来ていたので、必然的に帰れなくなってしまいました。私たちはアレックスのベッドで一緒に眠れますが、ルイスはこのままだとソファで寝てもらうか、彼の車の中で寝てもらうしかないのでは、と思い、心配になってきました。


その時です。アレックスが、ルイスに泊まっていくよう促しました。ルイスは酔いが回りつつも帰ると言いましたが、私もそのまま帰すと飲酒運転になると思い、泊まっていきなよ、と同調しました。


ルイスは微笑みながら頷きました。その後、彼はソファで寝るのかな、と思っていたのですが、アレックスが私達と同じベッドで3人で寝ようと言いました。さすがにそりゃ無いでしょう、と私は一瞬思いましたが、私も酔いが回っており、次の瞬間には、なんかどうでも良くなっていました。


そしてその夜、私は人生初めての経験をしました。いわゆる受は私1人だけなので、年下の外国人2人を受け止める形になりました。今まで、そんな状況は2次元や妄想の世界のものとばかり思っていましたが、実現するなんて。しかも最初、苦手意識しかなかったルイスの逞しい肉体に私はかなり興奮し、私からも求めていました。アレックスも初めてのシチュエーションに興奮を隠さず、私だけじゃなくルイスともキスしていました。


アレックスは最初から分かっていて仕組んだのかしら…でも、私も満足だったので、これで良かったのね、と納得した私でした。


早ければ残り半年くらいで帰国なら、アメリカ生活を楽しんでも良いかなと。日本出発時に、アメリカ生活を楽しんでおいでよ、と言っていたYさんの言葉の意味がようやく分かったような気がしました。