前回のブログで書いた通り、アメリカで知り合ったメキシコ系移民のアレックスに、一緒にコスプレしてアニフェスに行こうと誘われ、最初は抵抗がありましたが、結局私は受諾してしまいました。そして、7月のフェスまでに残り3か月、それに向けて検討していこう、ということになりました。


私がアメリカに来てから女装して外出したことは一度もなく、またアレックスには私が女装するのは内緒にしていましたが、いつの間にか私の頭の中では、コスプレなら堂々と女装して外出できるじゃん、しかも一人じゃないし、と変換されており、いつの間にかワクワクしていました(^^;;


でも、なんのコスプレしようかな、そして、アレックスとお揃いのキャラが良いのかな、なんて、いろいろ悩み始めました。それで、まずはアレックスが何のコスプレしてアニフェスに出ようと考えているのか、次に会ったら聞いてみようと思いました。


4月下旬、ショッピングモールのフードコートで食事することになりました。今の段階では、男同士の単なるお友達なんで、フードコートで全然OKです。むしろ私が女装して男性しか愛せない者と悟られたくないので、私はカジュアルで男性的な格好で行きました。一方、彼は前回同様、ピシッとかっこよく決めてきました。アメリカのオタクはこんなにオシャレでかっこいいのかしら、と思ったくらいです。


その日の話で、彼は日本の漫画やアニメに相当詳しく、私の知らないものまで知っていることが分かりました。一方、彼も何のコスチュームで行くか決めかねているようで、彼が好きなアニメの中から選ぼうと思っているけど、まだわからない、とのこと。


逆に、アレックスの方から、トシは何のコスチューム着ていく予定?と聞かれました。その時まで

同じアニメで行くのもアリかなと思っていたのですが、そうすると、あらかじめ情報交換して、私が女装予定であることも言わないといけません。当日まで女装は秘密にしておいた方が良いかな、と悩み始めました。その場の答えとしては、私もまだ決めてない、と言っておきましたけど。


その日はフードコートで食事したり、カフェでお茶したりしながらアニメ以外のことも話しました。彼の生い立ちや考えも。有色人種の移民として複雑な思いをしながら、日本文化、特にアニメや漫画にどんどん目覚めていったこと、それで大学出て日系企業に就職したことなども語ってくれました。ほとんど話せませんが、日本語を習ったことがある、とも。漢字で挫折したようですが。


単なる日本アニメのオタクと思っていたら、そんな経緯があったとは。見る目がだいぶ変わっちゃいました…


フェスまでにまた会う約束をして、その日は別れました。