また一つ、大学時代の思い出を書きます。


私が大学入学したての当時、携帯電話は今のようには普及しておらず、連絡は固定電話がまだ主流でした。親元離れた高校時代の友人の連絡先を知らなければ、親御さんに聞くか、本人から連絡がくるまで待つかしかありません。


親御さんに聞くのも何となくためらわれ、向こうからも連絡が来ず、こちらも大学での新生活とバイトで、Tくんを思い出す頻度も少しずつ下がっていきました。


そんな2年生の時の年末、いきなりTくんから電話がかかってきて驚きましたが、成人式も近いし、帰省するから、みんなで同窓会やろう、と言う話でした。もちろん同窓会以外のこともいろいろ話しました。聞くと、進学した大学で彼女ができた、とのこと。かっこいいし性格良いから、そりゃそうか。失恋というより、なんかホッとした気持ちになりました。


同窓会では、みんなで普通に飲み食いして、カラオケ行きました。Tくんは、おしゃれな格好で現れ、やっぱり彼女できたんだなあ、という感じでしたね。


一方で私は、20歳になったのに、誰とも付き合ったことはありませんでした。もちろん、私の場合は好きになるのが男性だったのですが、一方でLGBTのGという意識もなく、同性愛同士の出会いに踏み出す勇気はまだありませんでした。


ゲームやオタク的な活動であまり気にしてなかったものの、私もそろそろパートナー探しもしようかな、と思った同窓会でした。