下記のゴシックが添削文です。
【学校に行きたくない】子どもにどう向き合う 「私も学校が好きじゃなかった」愛媛大・信原心理臨床相談室長に聞く
長かった夏休みが終わり、新学期が始まる。学校でつらいを思いをしてきた子どもは不安定になったり、追い詰められたりする時期だ。「学校に行きたくない」と言われたら、親はどう向き合えばいいのだろう。
※まず大事なのは、このような心配はしないことです。「なるようになれ」くらいの心持が大事です。子供が何も言わないのに、親が「大丈夫だろうか」なんて揺れてはいけません。不登校にならない子供の親の大部分は「学校に行くのが当たり前」と思っているため、特別に心配はしません。
そして、もし登校渋りをするようでしたら、3年生までは「そんな気持ちには誰もがなるものだよ。でも行こうね」と言って押し出します。それでも簡単には動かないようでしたら、スッパリと2~3日休ませます。「今日、明日は休んでいいよ」でも明後日は行こうね」と言って休ませます。休ませている間は、完全に子供の自由にします。しっかり休ませたら「明日からは絶対に学校に行ってもらうよ」とキッチリと宣言します。そして、行かなければ行動療法のフラッディング法(強制登校法)です。
3年生までの子供は強制登校法を2ケ月続けると大変効果があります。
不登校の現状に詳しい愛媛大大学院教育学研究科教授(心理発達臨床)で、愛媛大心理臨床相談室長の信原孝司さんは「私も子どもの頃は学校が好きではなく、自分の話を聞いてくれる大人も周囲にいませんでした。学校を休んだからといって人生が駄目になるわけではない。親は子どもの言い分を聞いて『休んでもいいよ』と声をかけてほしいです」とアドバイスする。(原田茜)
※子供は、それほど学校が好きではありません。「夏休みと学校のどちらがいい?」と聞けば、全員が夏休みが良いと応えました。話を聞いてくれる大人はいないのが普通です。よく「子供の気持ちに寄り添いましょう」なんて、美しいことを言う人は多いのですが、できもしないことを言っているだけです。
居間で子供が好き勝手に話すことを「うなずいたり、相鎚をったり」して聞ければ上出来です。聞くことに徹するだけでいいのですが、これが出来る大人は少ないのです。
普通の大人に気持ちに寄り添うなんてことはできないのです。何故か、気持ちに寄り添う会話を生まれてから誰もやってきていないのです。日常会話は事柄のやりとりに終始しています。
例えば「今日はいい天気ですね」と言われれば「そうですね」とか「ちょっと蒸し暑いですけどね」といった会話です。そこで「何か気分が良いようですね」と応答できる人はいません。この応答ができるのはカウンセリングを学んだ人だけなのです。
「気持ちに寄り添え」というのは「3割を打て」と言うのと同じで、ほとんどの人ができないことなのです。「習字の手本通りの字を書け」というのと同じで練習しない限り誰も書けません。気持ちに寄り添うには、それなりの技術が必要なのです。カウンセリング技術の習得をしない限り気持ちに寄り添う応答をするのは無理なのです。
夏休み明けなどは学校に行きづらい子どもが増えるといわれています。
※夏休みが終わりそうになると毎年寂しくて仕方がありませんでした。学校には全然行きたくなくても、しょうがない行ったものです。それが普通です。「家の子は、ちゃんと登校してくれるだろうか」なんて心配するのが最もまずいのです。行くのが当たり前という親のどっしりとした姿勢が大事です。
相談室では学校生活や子育てなどに悩む親子らの悩みに応じています。夏休み明けならば9月後半というように、長期休暇後の新学期が始まって少し経過した後に、不登校に関する相談が増えてきます。学期当初は何とか我慢しながら登校しても、やっぱり難しくなってしまうのがその頃です。
※しばらくしてから相談が増えるのは、初めは親だけで何とかしようと取り組んでいるからに他なりません。的確なアドバイスができないから不登校が減らないのです。多くの日本のカウンセラーはカールロジャースの来談者中心療法を志向しています。これは非支持的療法と言って、アドバイスを控えます。本人の問題に対しては効果的ですが、子供の問題を抱えた親に対しては効果を期待できません。
その証拠が、スクールカウンセラーが配置されても不登校が増え続けているところにあるのです。
親は子供への対応が分からないから相談に来るのです。ただ、ただ話を聞いて「それは大変ですね」といくら言われても先には進めません。単に親自身のカタルシスになるだけです。そうこうしているうちに不登校は定着してしまいます。
心の不調はどのように表れますか。
元気がなくなるほか、話さなくなったり、食欲が減退したりします。ゲームやインターネットをする時間が増え、夜更かしをして朝、起きられなくなります。夏休み中は誰でも生活リズムが乱れてしまいますが、8月下旬ごろからリズムを戻そうとする中で、どうにも戻せない場合は登校したくないサインかもしれません。
※全然分かっていません。2学期が始まるのに元気がある訳がありません。わが家の9人の孫は、皆ゲームやインターネットに入り浸りです。暇さえあればやっています。そんなことは好きにさせておけば良いと話しています。6歳までに時間を決めて徹底してあれば、ダラダラしないようになります。
親も心配になります。子どもとどう向き合えばいいのでしょうか。
不登校になった子は自信をなくしていることが多い。「自分が生きていてもいい」「自分は自分でいい」という感覚を持てなくなっています。
※嘘ばかりです。自信を無くしているというのは分かりますが、「自分が生きていても良い」という認識を子供はしていません。そんなことは特に考えないで毎日を過ごしているだけです。
まして「自分は自分でいい」なんて絶対に小学生段階では無理です。中学性、いや大人でも「自分は自分でいい」とは、なかなか思えないものです。「自分は自分でいい」と思えたら「悟り」なのです。これが思えないから、人は一生悩み苦しんで苦労するのです。
心の成長の土台となる「自尊心」をケアするためにも、話をじっくりと聞いてください。不眠症や腹痛といった不調があれば、医療機関を受診しましょう。
※心の成長の土台となるのは「自尊心」ではありません。「安心感」です。それと基本的「信頼感」です。これについては前回のアタッチメントで詳しく記されています。自尊心をケアするのはじっくりと話を聞くことではありません。傾聴すると子供は自分の方を向いてくれているという感覚を得て、安心するのです。
自尊心をケアするのは「けなさないこと」なのです。これは「褒める、認める」よりも大事なことです。
腹痛は不登校でも起りますが、精神的か肉体的かの判断が必要ですから、医療機関を受診します。
相談を受けた子どもの中には「学校も地獄、家も地獄」と話す子がいました。家の居心地がいいと不安になる親もいますが、そうではなく、居場所があることは重要です。
※家も学校も地獄では最悪です。先ずは家を天国にすることです。私は「宿題が嫌ならしていかなくて良い」と言っていました。当然、「家で勉強しなくてもいい、学校でして来れば」と話していました。学校の先生が何を電話して来ようが、絶対に子供には言いませんでした」親が子供の味方をしなくて、誰がするのだと考えています。学校のことは学校で処理するのです。親が介入する必要はありません。アドラー心理学が「誰の課題か」という視点で参考になります。
子育ての方針など夫婦の意見が食い違う場合は思いっきりけんかをしたっていい。
※人間が違うのだから感じることや考えることは同じではありません。したがって、思いっきり喧嘩するのも必要かもしれません。少なくともホンネが出せるということです。ホンネが出せれば、ストレス発散になるからです。親や教師は子供を怒って毎日のようにストレス発散をしています。
心が触れ合うと風通しが良くなります。親子で話し合いにならない時期があったとしても、互いに向き合うことが大切です。子ども自身が大事にされているという感覚につながります。休むことで少しずつ元気を取り戻し、自律的な生活を送れるようになり、意欲も増していきます。
※ホンネが言い合えれば、風通しが良くなるのです。「心が触れ合う」なんて美しい言葉を使いますが、通常ではレベルが高くて無理です。理由は前述しました。
単に休んだだけでは自律的な生活ができるようになることはありません。先ずは自主的な生活ができるように保障していくことです。自律は、その後のはなしです。意欲は自己決定の行動を認められることによって向上していきます。単に休んだだけでは無理です。
苦しい思いをしている子どもたちにメッセージを。
私自身も子どもの頃は学校が好きじゃなかった。集団行動や何かをやらされることが苦手で、夏休み明けに学校がなくなっていたらいいのに、とさえ思っていました。周りに自分の話を聞いてくれる大人もいませんでした。
※子供の話しを聞く大人はいないのが普通です。大体が自分の考えの押し付けです。押しつけが過ぎると不登校や非行に繋がるのです。
学校を休む経験は決して無駄になりません。例え回り道になったとしても、だからこそ視野が広がることもあり、人生に大切な時間になると思います。愛媛新聞社
※学校を長く休むのは明らかにマイナスです。最も重要な社会性の育成が学校に行かないと不十分になるからです。学校を休んで視野が広がることは先ずないでしょう。多くの人間がクリアできることは、クリアしていく方が良いのです。学校で最も養えるのは社会性なのです。決して勉強ではありません。誤解しないようにして下さい。勉強にシフトし過ぎていると不登校になり易いのです。
NHKの番組で、ある不登校児が、「学校は悪くない。悪いのは不登校児だと先生は言う」と話していた。残念ながら、これが教師の本音かな。
本来は、「本人の耐性不足」と「教師と親の対応の悪さ」という3点が問題なのです。
耐性不足が最も問題と考えられますが、耐性がない子供に、今耐性を持て今言っても無理です。先ずは耐性がなくてもいられる教室環境にするのが教師の役目です。そして親は体制をつける家庭教育をすることなのです。