2018年の時点で、
亡くなった方15,895名
まだ行方不明の方2,539名
2017年の『世界』4月号に「夕凪が帰ってきました。」(尾崎孝史)の一文がある。
2013年に尾崎さんは『夕凪を捜して』という本を出している。
木村夕凪さん、震災当時7歳。
彼女がお父さん、お母さん、お姉さんの下に戻ってきたのは2016年の終わりだった。震災から2123日。帰ってきのは歯と下顎だけだった。
原子力発電所の事故が、木村さんたちが夕凪さんの捜索を阻んだ。
3・11のあと、震災と原発関係の本をたぶん70冊読んだ。患者を置き去りにしたと避難された病院のドキュメンタリーや避難弱者の問題を負い続けている人もいる。
その中でも『夕凪を捜して』と『世界』2017年4月号、石井麻木の写真集『3・11からの手紙/音の声』はいつも仕事をしている背面の本棚においてある。
まだ2千人をこえる人たちがどこにいるのかわからない。
原子力発電所は、いまも少しずつでも放射能を出し続けている。