平手が大人たちに罵られ、「ぜんぶぼくのせいだ」と言ったあと、次の世界に入っていく。そここのシーン。
前の世界とはかわって、平手友梨奈は花を持っていない。そして抱擁は成立しない。
石森も小池も佐藤も、だれも平手を抱擁しない。石森や小池の表情がかいまみえるが、少なくとも憎悪、嫌悪の表情ではない。むしろ寂しげにすらみえる。
その動きも敵意というよりも平手が進もうとするのを食い止めようとしているように見える。
しかしいずれにしても、すべての人が平手を残し走り去っていく。
このあとが階段のシーンから屋上のシーンになっていく。