気候も良くなってきたので、そろそろ ATU-100 の使い勝手を調べようと、自宅ベランダにアンテナを設置、電源としてソーラ・パネルと鉛蓄電池を使用する。これはこの記事をそっくり真似ている。

 

 

 

ソーラ・パネルはこんな感じ。

 

今日は日差しも強いので14.0Vになっている。左の白い箱が鉛蓄電池。(秋月電子通商で調達したGSユアサ製12V 5AH のもの)

https://akizukidenshi.com/catalog/g/gB-00027/

 

アンテナはこんな感じで設置。

 

 

左に引き出しているグレーのケーブルは 10BaseT Cat.5 のイーサネット・ケーブル 10m 2階ベランダから下に落とし、地上で余った部分をいい加減に引き回してある。

 

無線機と ATU-100 はこんな感じでベランダの手すりに置いていた。

 

 

まずはHFJ-35MをNano VNA で調整してからと思ったのだが、日差しが強く Nano VNA のスクリーンが見えない。仕方がないので、 HFJ-35M の取説通りにロッドアンテナの長さを決め、ATU-100をBypass してSWRを測定し、その後 TUNE で整合させ SWRを読んだ。

 

その結果は下記の通り。

 

10MHz 、18MHz 以外はうまくSWRが落ちているように見える。測定中に気がついたのだが、 Bypass 時のSWRが低いと、うまくTUNE出来ないことがあった。また、50MHzはBypass時のSWRがすでにかなり広い範囲で低く、TUNE出来ない。この結果は信用できない。

 

HFJ-35Mを適当に設置し、後はATU-100にお任せでSWRを下げようという安易な目論見は矢張りダメなのであろう。まずはHFJ-35Mをしっかり調整することから始めないと行けないようだ。かつてどこかのOMが、「SWRが低いことと電波が飛ぶことは別物である」とおっしゃっていたがそのとおりだと思う。しかし、バンド内でQSYした時、いちいち調整し直さなくてもある程度SWRを下げられれば、それはそれで便利であろう。

 

前述の記事の通り、IC705からAH-4のように見えるように信号線(StartとKey)を引き出し、IC705につないだが、これはすこぶるよく機能してくれる。バンド内でQSYするとちゃんとTUNEし直してくれる。

 

AH-705と比較をするのは適切とは思えないが、大きさはATU-100が 170mm (D) x 88mm (W) x 38mm (H) (突起物を含む)重量 453g (実測)に対し、AH-705 は 190mm (D) x 105mm (W) x 40mm (H) 重量450g だからあまり違いはない。AH-705は防水仕様だが、ATU-100はもちろん防水はしていない。

 

 

AH-705は電池での動作が可能だが、小生のATU-100は電池を内蔵していないので、外部に12Vの電源が必要だ。小生は、IC705に12V 鉛蓄電池を使った運用を想定しているので、その問題は無い。もちろんATU-100の完成品ではリチウム・イオン電池内臓のものがあるからそれを用いれば問題はない。

 

YouTube などにはAH-705にロングワイヤ・アンテナで運用しているものが散見されるし、そもそもICOMはM型コネクタに陸端をつけたみたいなロングワイヤ・アンテナをつなぐコネクタを付属させているのだから、そのような使い方の実証実験は充分行われているはずだ。ATU-100にロングワイヤ・アンテナをつなぐ際はほとんどの記事で 9:1 UNUN を使っているので450Ωまでの同調は難しいのかも知れない。

 

後は価格だが、純正品と価格を比較することはナンセンスだと思う。IC705と一緒に使った検証はメーカで嫌と言うほどされているはずで、そのコストを考えれば、AH-705もAH-4などと比べれてもお買い得価格だと思う。むしろATU-100のメリットは作り上げるまでの楽しみのほうかもしれない。小生も結構楽しませてもらったから。

 

まぁ、小生のATU-100に対する評価は、価格などから小生が思っていたよりは使えそう、ということである。Kit作りでも楽しめたし、まぁ、良い買い物だったんじゃないかな?(個人の感想です。)