みなさん、こんにちは。
とし総子です。
 
突然ですが、歴史は好きでしょうか?
それも日本史。
私は、歴史は読書の要領でしたので、
その当時はふつうくらいにできていたはずなのですが、
もう遥か昔の出来事過ぎて北条家と足利家と鎌倉幕府が結びつかないくらいになっています。
 
鎌倉時代って、
私が知らないだけかもしれませんが、
あまり作品の数がないような、、、
(たぶん、ただ私が知らないだけなのだと思います)
 
そんな私なので、
松井優征先生の漫画はネウロからずっと好きで、
新刊が出たら必ず買う、という作家先生のお一人なのですが、
今回は「歴史かぁ。。。」となかなか読み始めることが出来ず、
放置しながら続刊を追いかけてしまいました。
 
逆に、
全く知らない先生の作品だったなら、
一巻の時点で読んでみて続刊をどうするか考えたのだと思うのですが
松井先生の漫画は面白くないはずがない、
と思えばこそ放っておいてしまったとも言えます。
(言い訳です)
 
そうやって放っておいた結果、
気付けば13巻も出ていました。
そして、そうなるだろうと思っていましたが、
2024年のアニメ化の発表!!
(それも中村悠一さんが出演されるとか聞いたら!!) ☚最近ファンになりました、、、)
 
これはもう読まなくては、とページを捲りはじめたのですが、
読み始めてしまえばもうあっという間でしたね。
流石。
 

 

 

『暗殺教室』の時も思いましたが、

先生、絵がめちゃくちゃうつくしくなってるなぁ。

 

儚げな美少年と、

きれいな青年と、

顔がグロッキーなくらい動く大人たちの画力よ!笑

 

 

 

ジャンプコミックスは人気があれば引き延ばされることが普通でしたが、
(それがうれしい場合もあるのだと思うのですが、、、)
最近は作家さんの意志を尊重して、きちんと話を無理なく終わらせてくれるものが増えているように思います。
 
松井先生もそういう作家さんのひとりだと思うのですが、
おかげで巻数が多くなること(物理的に圧迫される)を心配せずに、
新しいものが出たら買うことができる作家さんでもあります。
 
さて、
この『逃げ上手の若君』はどんなお話かと言いますと、
 
時は1333年の鎌倉よりはじまります。
 
そこは北条氏が治める鎌倉幕府の中心であり、
少年北条時行の世界の全てでした。
 
北条時行は、
弓の稽古や勉強からは逃げてしまうし、
周りから見ると怠惰で弱腰な、
世を治める人間になることに野心を持てない子供でした。
 
しかし一方で、
のびのびと、心明るく、
そして人の良い面というよりも、
彼自身が好もしく思う、尊敬できる部分を持っているひとへ素直に心を開いてしまう少年でもありました。
 
そんな彼のもとに降りかかるのは、
歴史にあります大きな火の粉。
 
臣下であった足利尊氏の謀反で鎌倉幕府は終わりを迎え、
あわやその命も絶たれるというとき、
彼を救いにきた諏訪頼重によって、
生きることへ執着する“生存本能の怪物”が目覚めさせられます。
 
頼重は怪し気な後光に身を包み、
そしてボソボソと見えた未来を語り、
圧倒的な武神として殺すことで英雄として語られることとなる“足利尊氏”の仇敵となるのは、
逃げることで生きる時行なのだと諭し、
そして彼に仇討を決意させるのでした。
 
諏訪明神の現人神である頼重は、
信濃の地にて時行を保護し、
そして彼のための郎党(臣下)との絆を深め、
軍略や、自身の身を守る方法や、
彼の得意で相手を下すための方法を、
教師のような郎党や実践をくり返すことで獲得していきます。
そしてその日々は、
目指す血なまぐさい目標とはほど遠く、
どこまでもあたたかいものになるっていくのでした。
 
そして二年の時を経て、
ついに鎌倉を取り戻す出陣へ___
 
 
 
 
という感じなのですが、
私は先に書いたように歴史の授業でさらっと習ったことすら薄れている状況なので、
あ、そうなんだ、こんなことが、、、
ということばかりでした。
 
 
基本はコミカルに、
今までのぶっ飛ばすようなギャグが縦横無尽に走りつつ、
きちんと主人公たちの成長や魅力が細やかに描かれ、
そこにすこしずつ注釈のかたちで
「あとに語られた歴史では~」
と語ってくれてもいて、
知識がないなりに分からなくなることもなく、
そして知らないからこそ
「これからどうなるんだ!」
と入り込んで読むことができました。
 
これは逆に歴史に詳しいひとが読むとどう感じるんだろう、とちょっと気になりました。
人物も、歴史に語られている範囲を出ないぎりぎりを描かれているて、
ちょっとこれが日本の歴史の漫画だと忘れそうになってしまいます笑
私、たぶん『るろうに剣心』や『ピースメーカー』(英語で書けなくてすみません)などで歴史のふわっとした大枠を知り、
そこから史実を知っていくということをくり返してきたように思います。
 
 
逆に今、長男がちょうど江戸幕府を勉強しているところで、
「るろうに剣心」を見て「勉強したところだから面白い!」と
親子でリメイクアニメを見ていたり。
 
(最初、斉藤壮馬さんの剣心に戸惑う気持ちがありましたが、
やっぱり声優さんはすごい、
すぐに全く違和感を感じなくなりました!)
 
なので、
この『逃げ上手の若君』も彼といっしょに見られるんじゃないかなぁと今から楽しみに思っています。
 

 

 

 
めっちゃ絵が、、、!!
これはきっと顔がはちゃめちゃになる場面も迫力を削がずに作ってくれるだろうと思います。
華がある、、、
 
やっぱり歴史とか、
幕府とか、
鎌倉とか言うと、
手に取りにくい人もいると思いますが、
本当に読みやすくて、ギャグの思い切りの良さ、
そして歴史と創作の織り交ぜ方の絶妙具合で、
ぐいぐいと読ませていってくれる漫画ですので、
ちょっと興味あるなぁという方には、是非手にとってみてほしいなぁと思います。
 
そして今のところの最新刊である13巻は、
大きな転換点であり、
そして、ああこの物語はここからはじまるのだな、と感じる大きな出来事を孕んだ巻でした。
 
 
アニメでも是非ここまで、
(そしてもちろん最後まで!)
描いてもらいたいですね!