日記六十日目~マトマイニ「希望」~
皆様こんばんは。
マトマイニに訪問してきました。
正式には「セーブ・ザ・チルドレン・センター」、通常SCCです。
どこにあるのかと思ったら、住んでいたMADARAKAから40分もかからないところで、ナイロビ内にあったのでティカよりも全然近かったです。
モヨに滞在しているときに日本人の方にお会いして、マトマイニのことについて話していたのでどんな建物なのかなーと思っていたら、なんといっても敷地が物凄く広い!!!
あれは300坪は楽に越えるくらいの敷地の広さだろう。
色々な野菜や木が植えてあって、小冒険もできるくらい。
どうやってこんな広大な土地を手に入れたんだ^^;って感じです。
マトマイニは創立して27年目を迎えた物凄く古いNGOで、ケニアにある日本のNGOの中でもかなり歴史のある方なのではないかと思います。
AICADの方にお話をお伺いしたときも真っ先にマトマイニのことを話していらっしゃったので、ケニアにおける日本人コミュニティーにおいてもマトマイニはかなり有名な場所なんだと思います。
そんな歴史のあるマトマイニですが一体どういった活動を行なっているかというと、ストリートチルドレンorになりそうな子供達、孤児などを引き取り、シェルターを提供しています。
どうやら政府のお役人が連れてくるみたいなのですが、17人の子供達が暮らしていました。
先述したように敷地内に広大なマトマイニ農園を持っていて、本当に沢山の野菜が植えてありました。他にも「グァバ茶」の原料となる葉を収穫できる木が沢山あり、これを収集してグァバ茶も販売しています。これらが貴重な持続的な収入源になっているんですね。また、農業を通して子供達を教育するという目的もあるのだそうです。
他には職業訓練工房も持っていて、主に羊毛から作ったキーホルダーやぬいぐるみ等を作っていて、地元のシングルマザー達が労働者です。
これにより一日200kshの収入を彼女達は得ているみたいで、例えば2、3人家族であれば、月収で換算すればある程度きちんと養える収入となります。
このように、マトマイニは子供達へのシェルター提供だけでなくその親にも労働機会を提供していて、本当に現地で活動するNGOのモデルケースとしてその基盤を確立しています。
大使館からの支援金や支援者からの寄付金によって立派な建物も建っていて、マトマイニの代表者である菊本さんは、「このNGOはお金を持っていなくても今ある資源で活動することができる」と仰っていました。
実際にここに住んでいる子供達はどんな感じなんだろうかと思ったら、やはり変わらずサッカー大好きな子ばかりでした。
いつもの通り、コミュニケーションはサッカーから始まる。笑
モヨと違って大きい子はあまりいなかったんですが、みんな海外からの訪問者(特に日本人)に慣れているんですね。
ギリシャ人は流石にめずらしかったみたいで、一緒に来たスタラトスは注目の的でしたが、今まで会ってきた子供達みたいに外人に話しかけるのをそんなに躊躇ったりするような子達ではありませんでした。
どうやら定期的に早稲田の学生も来ているらしく、WAVOCの「植林プロジェクト」の一環で一日だけですが滞在するらしいです。
ビジターブックを見たら、本当に沢山の日本人の方がいらっしゃっていて、本当にマトマイニは有名なんだなーと実感しました。
代表である菊本さんはモヨの代表の松下さんと一つ違いで64歳なのですが、なんとスワヒリ語が喋れるんですね!
子供達とスワヒリ語で会話をしている光景を見たときは、とてもビックリしました。
このようにとても経営が順調に行っているかのように見えるマトマイニですが、やはりどのNGOも色々な困難に直面しているんですね。
特に今の時期は日本がとても大変なことになっているので、今まで期待することができていた日本からの支援金が、これまでほど期待することができくなってしまったんです。
マトマイニはまだ持続的な収入源がありますから影響はそこまで大きくなくて済むかもしれませんが、他のNGOにとってはこれは死活問題なんです。
いくら援助金に依存してはいないとはいっても、日本から一切お金が入らなければ運営が難しくなることは必至で、モヨに滞在しているときにお会いした他のNGOの代表の方も本当に大変だと仰っていました。
また、「緑」がとても多いマトマイニですが、最近は「植林」にも凄く慎重になっているのだそうです。
植物ってきちんと手入れしなければすぐにダメになってしまいますから、手間隙が凄くかかったり、維持費が馬鹿にならないんです。
WAVOCも活動の一環で木を植えて行くらしいのですが、本当に大変なのは植えてからだと仰っていました。
木を育てるって物凄く大変なことで、それこそ何十年のスパンの世界ですから、その間コンスタントに世話をしなければならない。
そして今のケニアは雨期なのでそんなに問題はありませんが、雨期をすぎると本当に一切雨が降らないらしいので、木にやる水を確保するのが本当に難しいのだそうです。
マトマイニのように、仮に外部からの支援金が来なくなったとしても自分達が保有する資源でやりくりできれば良いですが、基本的にそんな磐石なNGOはあまりないのが実情です。
ケニアにあるNGOだけでなく、恐らく世界中の日本のNGOが今現在大変な思いをしていると思います。
ところで今更ですが、「マトマイニ」とはスワヒリ語で「希望」を意味し、「ケニアのスラムの子供達に希望の灯を!」という想いからこの名前がつけられたのだそうです。
始まりはケニア人と日本人のボランティアがスラムで教育支援活動を始めたのがきっかけで、それがケニア政府に承認され、その語マトマイニが開園したのだそうです。
当初の理念通り、マトマイニは沢山のケニア人にとって27年もの間「希望の灯」としての役割を果たしてきており、様々な困難を経ながらも今もなお継続して活動し続けているんです。