作家飯嶋和一の世界
絶望について
昨日からの株式市場を見ていて、飯嶋和一氏の新刊「出星前夜」の一節を思った。
島原の農民たちが反乱を決意する瞬間だ。
松倉家20年の苛政に耐えてきた農民とその指導者たちが、天候不良、飢餓、
感染症を乗り越え救済のため松倉家が米の貸し出しを行うと決定しそれが
取り消されたとき、彼らはキリシタンとして教育された耐えることを放棄した。
飯嶋氏はこう描写する。
「人に決定的な打撃をもたらすものは、苦痛の連続ではない。一瞬の希望を
かいま見せられ、そして打ちのめされることである。」
リーマンの破綻以降、相続く金融危機に耐えていた人や組織が金融安定化
法案に大きな期待をして、当然可決するだろうと思っていた下院が否決する。
決定的な打撃は、なされた。
ダウの下がり幅777ドルのぞろ目に何か不吉なものを感じるのです。
