メル・ブルックスの珍説世界史PART I(iTunes Store) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。

メル・ブルックス
珍説世界史PART I(iTunes Store)

1981年作品/アメリカ/92分
監督 メル・ブルックス
出演 メル・ブルックス、マデリーン・カーン

5月16日(土)の朝、自宅にて鑑賞しました。

舞台は紀元前3000年に人類が二本足で立ち上がる時代から、石器時代、旧約聖書、ローマ帝国、スペイン異端審問を経てフランス革命まで、歴史上の名場面を徹底的にパロディ化し、荒唐無稽な珍説が展開されていく(以上、amazonの商品情報からの抜粋)、という物語です。

うーん、メル・ブルックス作品が気になってしまいまして、もう一本行きます。本当に観たいのは「メル・ブルックスの大脱走」なのですが、レンタルを見つけられませんでした。DVDやBDも高値のようで。それで選んだのがこちら「珍説世界史PARTI」です。それで、未見だと思ってたのですが、鑑賞済みでした。いつ観たんだろう。まあ、それだけ大したことない内容なんでしょうが。観ているうちはとても面白いんですよ。。



《感想です》

なんか好きなんですよね。こういうおバカ、おマヌケなコメディ映画って見かけなくなりましたね。私が若い頃だと、ブロ友さんからコメントいただきましたスティーブ・マーティンや、ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、エディ・マーフィーといった〝サタデー・ナイト・ライブ〟出身者や、コメディアンじゃないけど、レスリー・ニールセンなんかが出ている実にくだらない映画がありましたね。

もう少しあとだと、ジム・キャリーやロビン・ウィリアムズ。今だとウィル・フェレルやスティーブ・カレルあたりになるのでしょうか。〝Mr. ビーン〟のローワン・アトキンソンもおバカ映画の代表格ですかね。もしかしたら自分が知らないだけで、大盛り上がりしているコメディアン、コメディ映画があるのかも。歳をとってから、自分がそういう映画を劇場鑑賞でわざわざ選ばなくなっているのかもしれませんね。

さて、すっかり記憶から消えていた「珍説世界史PART I」。これはいくつかのエピソード形式で構成それていまして、映画紹介にもありますように、人類創生、石器時代、旧約聖書(モーゼ)、ローマ帝国、スペイン異端審問を経てフランス革命が描かれています。しかも何人かの登場人物たちは時空を超えて活躍するという趣向です。そして主演のメル・ブルックスは、なんと五役を演じているのです(みんな同じキャラ、笑)。

最初の人類創生は、「2001年宇宙の旅」の〝ツァラトゥストラはかく語りき〟が高らかに鳴り響くなか始まります、笑。エピソードのなかではスペイン異端審問の話がミュージカル仕立てになっていて、MGM映画のエスター・ウィリアムズばりの水中レビューもあり楽しいです。暗い話を、笑い飛ばすというのがメル・ブルックスの特徴でもあり、ユダヤ系の彼は、ユダヤ人が受けた差別をよく自虐的に笑いに変えてますよね。

そして本作ではなんとナレーションをオーソン・ウェルズが担当しています。おバカな話と重々しいナレーションのギャップがまた可笑しいのです。まあストーリーを書いても面白くもなんともなくて、観ていただくしかありません。ちなみに映画の最後に続編の予告が付いていて、なぜかヒトラーか楽しそうにアイススケートをしています(この場面で、「メル・ブルックスの大脱走」がやっぱり観たくなりました)。

でも、本作に「PART II」はないんですよ、笑笑。


トシのオススメ度: 3
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2 アレレ?もう一つです
1 私はオススメしません

珍説世界史PART I、の詳細はこちら: 映画.com

この項、終わり。