午後二時十分、手術室へ。前回はベッドでしたが、今回は歩きです。
Iさんに導かれて、うふふ…手に手を取っての道行きです。
中央手術室。扉を開けると(IDカードをかざして、フットスイッチを踏んで)そこは…広い廊下をはさんで、部屋が十一あるとか。すべて、手術室なり。
おぉ! 廊下の幅は、結構あります。
5mでは、きかないか…? もっと広いかな。メジャーで、今度計りましょうかね。
8番だっけ? 促されて入室。中央に設置してあるベッドに横たわり、おっと狭い!
危うく落っこちそうに。ほんとに人一人分の幅でした。
体中あちこちに、ペタペタと。
心電図に血圧測定に脈拍測定、そしてそしてなんたらかんたら…
ええぃもう、好きにしてくれえ!
入れ替わり立ち替わりに声がかけられ、「お名前をおしえてください」。「生年月日を言ってください」。そしてはては「なんの手術ですか」ときた。
「胆のう摘出手術です」。「はい、結構です」
「あたしは、麻酔医のEと申します」
おお、ついてる! 許す、許す。すべて、許そうじゃないか。
あなたのような女神さまに見届けてもらえるならば、わたしは本望だ。
待て、待て、待てえぇぇ! 忘れたか!
「魔物が恐ろしい姿をしていると誰が言った。神が気高い姿だと誰が教えた」
この台詞いいでしょ、中々に。
なんだったっけ、タイトルは。
極短編作品(400字詰め原稿用紙、一枚分)の自信作なのですよ、わたしの。