自分で言うのもおかしいのですが、私は「言い訳上手」です。たいていの失敗は、何かの所為(せい)にして、「自分は悪くなかった」、あるいは「タイミングが悪かった」など、平然と言ってのける自信があります。ただ、そのような人を横から見ると、その「潔さのなさ」に呆(あき)れたり、いかにも「狡猾(こうかつ)だ」と思えたりするので、人に向って言うことは多くありません。

ただ、その分、自分に向っては「言い訳」を多用しています。その効用は、何と言っても精神的安定ですが、副作用もあります。それは、物事の本質を見逃してしまうという、「本当に困ったこと」なのですが、私には「難問回避癖」あるいは「逃避癖」という深刻な病(と言っていいかどうか?)もあって、ついつい「言い訳」の中に逃げ込んでしまうのです。

 

その悪い「癖」が、また顔を出してしまいました。私の、ヴァイオリンの練習に関する記事をお読みいただいている方は、どれだけ私が、リズム感がないために苦労しているかをご存知だと思います。ヴァイオリンに限りませんが、リズムに乗らないで音楽を演奏するのは不可能です。

私も、自分が気に入ったリズムだと、リズムに乗っている感覚を掴(つか)むことは出来るのですが、聞き慣れないリズムをマスターするには、とてつもなく時間がかかってしまいます。しかも、どうしてもマスターしきれないリズムも、これまで何回か経験しました。

ですから、音楽を演奏するには致命的とも言えるこの欠陥と、私は長い間向き合ってきたのですが、このほど、その「言い訳」を思い付いてしまいました。これで、リズム感に対する努力が、減衰してしまうのではないかと、とても心配です。

 

ただ、私が思い付いた「言い訳」は、何の根拠もありません。ネットで調べただけですが、データらしきものもなく、想像の域を超えていないのです。もちろん、その「言い訳」とは、私の持病とも言える不整脈との関係です。

[ご参考] 「不整脈」についての知見です。

http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph06.html

 

私は、この不整脈が原因で、脳梗塞になったことがあります。