「朝鮮の友に贈る書」より引用
私は貴方がたを想う。その運命を想い、その
私は貴方がたの上に祝福を祈りつつ、ここに筆を
とうとう最後の件(くだり)になりました。ここまで、想いの丈(たけ)を書いてきた著者は、「見知らぬ力がかく為させ給う事を私は心に念じたい」との心境に至っています。神頼みのような表現にはなっていますが、ここには確信があるように思います。むしろ、その確信があるからこそ、ここまでの想いを綴ることが出来たのだと思います。
「衷情」。難しい言葉ですので辞書で調べました。
[ご参考] 「衷情」のコトバンクです。
https://kotobank.jp/word/%E8%A1%B7%E6%83%85-567526
「(一九二〇年)」。ちょうど、今から百年前の著書です。まったく色褪せず、現代にも通じていることに、驚きと敬意を表したいと思うのですが、一方では、それが哀しいことでもあるように思えてなりません。
ですから、著者と同じ想いを持つ私も、何らかの形で、朝鮮への想いを綴りたいと思っています。韓国語をマスターして、韓国語の小説を発表できたらとの想いが、さらに強くなりました。