昨日、縁あって兵庫県立西宮高等学校音楽科の第35回定期演奏会に行ってきました。

[ご参考] ポスターです。

https://www.hyogo-c.ed.jp/~kennishi-hs/music/teien/teien.html

 

プログラムは3部構成になっていて、次のようなものでした。

 

① 合唱

② スメタナ      交響詩「我が祖国」より「モルダウ」

   ベートーヴェン  ピアノ協奏曲第5番「皇帝」op.73

③ ベルリオーズ   幻想交響曲op.14

 

小説を優先させなければならないはずの、人生における「年貢の納め時」にありながら、貴重な時間を惜しむことなく拝聴させていただいたのは、最近、オーケストラなどの生演奏に接する機会が減っていることと、演奏される曲が魅力的だったからです。

高校生とはいえ、音楽科の人たちですから、いわばプロの卵たちです。どのような演奏をするのか、とても興味がありました。校長先生のご挨拶によると、「高等学校共通の教科の上に、音楽の専門的な学習を積み上げ」るとのことですから、皆さん、とても充実した高校生活を送っておられるのだと思います。

 

さて、演奏ですが、最初は、言葉に窮するなぁと思っていました。けれども、俄然、熱を帯びてきた「幻想」を聴くに当たって、とても相応しい言葉が浮かんできました。それは「まるで高校野球のようだ」ということです。

つまり、技量においてはプロ野球(プロオーケストラ)に敵わないけれど、熱意やエネルギーにおいては、プロを遥かに凌いだ演奏だと思いました。プロ野球よりも高校野球の方が好きだと言う人もおられます。比較するのは意味のないことですが、とにかく、私は昨日、とても素敵な音楽を聴くことが出来たのです。