いよいよ台風が近づいてきました。もう、四国を始めとして、暴風域に入ったところもあります。普通の台風より速度が遅いということで、かなりの雨量が予想されています。無力な私は、各地で被害の出ないことを祈るしかありません。

災害のことを考えると、今回のJR や甲子園などの措置は賢明な判断だったと言えそうです。阿波踊りも中止になりましたが、台風で事故が起こることを考えると、これも当然の判断だったのでしょう。自然に逆らわないというのが、安全の王道だと思います。

 

ですから、自然には勝てないということで、とにかく過ぎ去るまではじっと我慢するというのが正解なのでしょう。それなのに、私の心の中で、何かが引っ掛かったままになっているのは何故なのでしょう?それは、これまで、きめ細かい臨機応変の対応をしていた文化への郷愁なのではないかと思います。

 

「俺に任せろ」

 

まだ私がサラリーマンだった頃、自然災害などの危機に対応するため、こう言って陣頭指揮を執っていた人がいました。自然災害の危機が迫る、ぎりぎりまで日常生活を守るために対応されていた人々です。

けれども、その人の判断が誤ったために、災害が発生したことがあったかもしれません。ちょっ意味は違うかもしれませんが、「君子危うきに近寄らず」で、あっさり日常生活を放棄してしまうことが、これからの賢い生き方なのでしょう。

 

時代とともに、ものの考え方は変わります。それを良しとするか抵抗するかは、人それぞれだと思います。けれども、その変化を否定することは誰にもできません。むしろ、その後に来るものについて想いを寄せることの方が、大切であるような気がするのです。