「第三者委員会(だいさんしゃいいんかい)とは、何らかの問題が起きたときに、当事者以外の外部の有識者によって危機管理体制の再構築を迅速、確実に行うなどの目的で問題を検検証をする委員会」( wikipedia より)のことだそうです。

[ご参考①] 「第三者委員会」の wikipedia です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%80%85%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

 

第三者委員会と、その客観性について私が書こうと思ったのは、この第三者委員会という、本来もっとも客観性を求められるべきものが、実態としては、必ずしも満足の行くものになっていないのではないかという、多くの人が疑問に思っていることについて、どうあるべきかも含めて考えてみたいからです。

もちろん、現状においても、その客観性等については配慮されていることも事実です。その一例として、日本弁護士連合会の「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」がありますので、少し長くなりますが、ここに引用しておきます。

[ご参考②〕 日弁連のガイドラインより「基本原則」

本ガイドラインが対象とする第三者委員会(以下、「第三者委員会」という)とは、企業
や組織(以下、「企業等」という)において、犯罪行為、法令違反、社会的非難を招くよう
な不正・不適切な行為等(以下、「不祥事」という)が発生した場合及び発生が疑われる場
合において、企業等から独立した委員のみをもって構成され、徹底した調査を実施した上
で、専門家としての知見と経験に基づいて原因を分析し、必要に応じて具体的な再発防止
策等を提言するタイプの委員会である。
第三者委員会は、すべてのステークホルダーのために調査を実施し、その結果をステー
クホルダーに公表することで、最終的には企業等の信頼と持続可能性を回復することを目
的とする。

[ご参考③] 日弁連のガイドライン全文です

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/100715_2.pdf