プログラムの二つ目は、「佐藤眞/大木惇夫 カンタータ「土の歌」全曲 指揮 鈴木義孝」です。この曲は、次のような標題の付いた七つの楽章からできています。
第一楽章「農夫と土」 https://www.youtube.com/watch?v=VQ5iCZQKz9k
第二楽章「祖国の土」 https://www.youtube.com/watch?v=kor_Aspxl8g
第三楽章「死の灰」 https://www.youtube.com/watch?v=f33pjc3qA78
第四楽章「もぐらもち」 https://www.youtube.com/watch?v=n_m7KfeWlQY
第五楽章「天地の怒り」 https://www.youtube.com/watch?v=oaw7yQvm_3U
第六楽章「地上の祈り」 https://www.youtube.com/watch?v=raZjSbdeXZQ
第七楽章「大地讃頌」 https://www.youtube.com/watch?v=NfOS2cy5byY
私には馴染みのない曲で、音楽の想いが伝わってこなくて、始めは難しかったのですが、練習を重ねるうちに、曲の中にある魂と同化することができました。そして、一旦同化してしまうと、もう夢中になってしまう曲でもあります。
耕す土。護る土。そして、そのための愚かな戦争。戦争の反省を忘れたモグラのように身を潜めた沈黙。そのような人間に天地は怒る。その怒りに触れた人間は素直に祈り、大地の恩寵を褒め讃える。
これらによる感情の起伏が音楽となって、聴く人の魂を揺さぶる名曲になっています。一度足で踏みしめると離れがたくなってしまう東北の大地と同じように、耳に残ると離れなくなってしまう音楽でもあります。いかにも、東北農民管弦楽団に相応しい曲ではありませんか。