私が韓流ドラマの「家族なのにどうして?」を見ていて、
ふと思ったこととは、次のようなことです。

 「何か気に入らないことがあれば喧嘩するわね。」

 それは、このセリフに関することでした。確かに人間は、
「何か気に入らないことがあれば」心が傷ついたり、葛藤
したり、攻撃的になったりします。けれども、あくまでも、
それは内心の動きであって、必ずしも表に出るわけでは
ありません。
 それがストレスの原因になると聞いたことがありますが、
大抵の場合は、「気に入らないこと」があっても、心の中に
納めて、自分の中だけで消化しようとするものです。
 それが膨らんでしまうと消化不良を起こし、外に向けて
爆発したり、自分の中で燻(くすぶ)ってしまったりして、
不都合なことになってしまいます。そのために多くの人は、
ストレスの解消に努めるのです。

 ところが、どうしても自分だけで納まり切らないときには、
友達や家族など、自分に近しい人に甘えることになります。
その甘え方も千差万別なので、必ずしも頼っているように
見えないのですが、ベースは甘えだと思います。
 その甘える相手として、家族は一番適しているのだと思
います。そこで、「何か気に入らないこと」があると、それが
家族と直接関係がなかったとしても、ストレス解消の標的
として家族が選ばれてしまうのではないでしょうか?