いくら計画するのが好きであっても、正月の三が日も過ぎ

のに、いつまでも方針や目標でもないと思います。下手を

すると、嘘を重ねていることにもなりかねません。

 それで、まだまだ考えるべき「方針」はあるのですが、この

辺りで店じまいをしたいと思います。そこで、総集編として、

最後に今年の活動計画で締めくくることにします。


 今年は、前半で私の隠遁生活が終わります。それからは、

取材の必要な小説に執りかかり、最初の二年間は、国内の

取材に励むつもりです。

 あと半年となった隠遁生活では、読書に励まなければなり

ません。色々な分野の方針で、古典的な名著へのチャレンジ

を決意しました。遅読の私が、これらを読み切ることは大変な

ことです。何しろ、今日まで読めなかったものばかりなのです。

 そこで、早くから読み始めることにします。できるだけ前半の

半年で読み、後半の時間に余裕を持たせたいのです。


 私が今年中に取材したいと思っている場所は、四国トラストと

足摺岬、知覧特攻平和会館周辺、金沢です。最初の二か所は

特定の小説のためのもので、金沢だけは複数の小説が絡んで

います。

 これまでにも私は、小説の取材のために見知らぬ場所を訪れ

ことがあります。実は、これが結構難しいのです。どのように

他の作家が取材されているのかわかりませんが、まだ私には

自分の取材スタイルがありません。

 長期滞在がいいのか、季節を変えて何度も訪れるのがいい

か、観察がいいのか、地元の人との交流が要るのか。小説

における「場」の位置づけによって、取材の仕方も変わるので

しょう。これも学ばねばなりません。


 とにかく、計画の要は実践です。さあ、やるぞ。