今朝のニュースで、昨日、「御巣鷹の尾根」の麓を流れる

神流川で、灯篭を流して犠牲者の冥福を祈ったとのニュース

がありました。また、昼のニュースでは、本日の慰霊登山で

墓標に追悼の祈りを捧げたとの報道がありました。


 ここに謹んで、哀悼の意を表します。


 このニュースを聞いていて、二つのことに心が温まりました。


 一つは、東日本大震災の被災者も参加し、震災の犠牲者

にも思いを馳せたという点です。災害の形がどのようなもの

にせよ、突然の事故死は、本人はもとより、遺族の無念や

いかばかりかと、ずっと私は思っていました。

 その意味では、事故の原因究明や再発防止策などは、

大事なことではありますが、それよりももっと重要なことが

あるのではないかと思っていました。それは、遺族の痛みを

共感することです。

 このニュースは、全く異なる災害の遺族が、一緒になって

犠牲者に黙祷を捧げることにより、心を一つにしたことを報じ

てくれたものでした。


 もう一つは、ニュースの中で、灯篭流しに、事故後初めて

役人が出席したと報じていたことです。あまり詳しい解説が

なかったので、事情がわからないのですが、役所にしては

潔い判断だと思いました。

 むしろ、これまで出席していないことを責めるべきかとも

思いましたが、慣例を重んじる役所にしては、やはり英断

なのだと思うことにしました。


 心が温まることの少ない最近のニュースで、ちょっとした

「いい話」でした。