頑張ってと言わない理由

以前からブログを読んでくださっている方は

一度書いたことがあるのですが、

2011年12月以前のブログは、都合により

全て削除しましたので、もう一度書きますね。

高校時代の友達が、乳ガンで末期状態でした。

励ます会として、クラス会を行うことになりました。

「みんなに『頑張って』とだけは、言わないで欲しい」

と言われていました。

「私、頑張ってるんだから、頑張ってなんて言わないで欲しい」

みんなで集まって、彼女がチェリーピンクのワンピースで

登場しました。

「お酒を」と彼女が言うのでみんなが心配したところ

「もう成人してるんだよ！！」と言われ、タバコも吸っていました。

普通の通りにクラス会は行われ、二次会でカラオケに

行きました。

声楽科出身者は、私と彼女だけだったため、ピアノ科出身の

もう一人以外は、聞く側になっていました。

彼女が、歌った「桜色舞う頃」とても心に響きました。

彼女の歌声は、とても心に響く素敵な声でした。

高校時代、彼女の作詞作曲で、弾き語りで歌を聴いたとき

号泣してしまったことを、今でもはっきりと記憶しています。

クラス会のあと、何度か　彼女を励ましたくて電話したのですが

結局、彼女に励まされていました。

「昔から、そうやって気を使ってるから疲れちゃうんだよ」

彼女は、数ヵ月後　星になりました。

「頑張ってるのに頑張ってって言わないで」

と言っていた彼女。

気軽に「頑張ってね」なんて、言えないとその時

強烈に感じました。

だから、私は気軽に「頑張ってください」とは

言いません。

物足りない方は、ごめんなさい。

「応援しています」

「良いことがありますように」と

お話しますのは、そういう理由です。