同じように見えても見えるものが違う時 | 坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

反抗しているんじゃない。反抗期が続いているだけなのさ。

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先日の東京セミナーの一コマです。最後の纏めのパートで、暑さに耐え切れず

レザージャケットを脱いでいます(笑)。


この日は、この日一日のセミナー全体の構成や流れを考えた結果、土壇場で

自分の講演時間を大幅にカットし、他のゲスト講演者とのフリートークや

質疑応答タイムへ切り替えることにしました。


少々ドタバタの展開になってしまったものの、会場の皆さんのご協力のお陰も

あって雰囲気は大いにに盛り上がった実感があったのと、全体のプロデュースも

私に課せられた役所でもあったので、個人的には変更して正解だったと思っ

ています。



ところが、懇親会の席では、数名の方から「坪井さんの話もフルバージョンで

聞きたかった。」とも言って頂けて、それはお世辞半分にせよ、素直にとても

嬉しくとも、ありがたくとも感じました。


って言うか、どんだけの集中力と前向きさなんだ、と舌を巻いたのですが(笑)。


意外だったのは、それを言って下さったほとんどの方は、何度か私の講演を

聞いて下さっている方達だったことです。


その中の一人、名古屋からわざわざ来てくれた友人に聞いてみたんですね。

「だけどさ、あなたは何度か私のセミナー聞いてくれてるじゃん?そりゃ、

確かにテーマは変われば、合わせて切り口や内容も変えるけど、本質部分は

変えてないから、もう飽きてるだろ?」


「いえ、何度も聞いていますが、最初に坪井さんからアドバイス受けたことを

実際にやってみて、確かにそのお陰で業績があがって、そしたらまた課題や

壁が出て来て、それを何とか打開したくてセミナー聞きに行って、ヒントが

見つかって、また実際にやってみて、そしたら、また次の課題が見つかって、

またセミナー聞きに行って、その度にまた次のヒントが見つかるもんですから、

だから、同じような内容や事例でも、その時の自分からすると全然違って見える

んですよ。だから何度も聞きにくるんです。」


こう、すぐに答えてくれたんですね。


それ聞いて、あぁ、この人は「聞いてる」んじゃなくて「聴いてる」んだな、

「見ている」んじゃなくて「観ている」んだな、と思いました。


後輩ながら、間違いなく伸びていくタイプの人なんだな、と思いました。

私の講演なんて聞かなくても(苦笑)、間違いなく伸びていく人なのだと思います。


言われてみれば、私も心酔している方のセミナーを、何度も何度も反復しながら

聞きにいっていたし、ちょっと違うけど、同じ映画を穴のあくほど何度も何度も

観るし、プロレス会場にも数え切れないほど足を運んだものでした。


一見同じように見えるものでも、自分側の状況によって同じものが全く違って

見える。


それは、まるで、講演する相手側よりも、相手側を通して自分を確認するような、

まるで自分リトマス試験紙のような感覚で、見たり聞いたり、もう五感フル活用

していました。

そして、そういう時っていうのは、今振り返ってみれば、任意の物事に対して

伸びていた時だった気がします。


いつもと同じ風景も、道筋も、同じでありながら、全く違って見える。

見えなかったものが見えてくるという感覚が理解できるようになる。

対象の「意味」ではなくて「意味合い」が変わってくる。

そういうことが、あぁこういうことなのかな、と分かる気になってくるよう

になるのは、そういう時でした。


今回もいくつかを教えて頂けましたが、その中の一つでしたね。


それでも、発信側としては、前よりも、より良くなるように努めるのが

プロの姿勢なのだと思うし、何度も聞いて下さっている方に対して、少しで

も新たな視点や切り口でお伝えすべく、事前にギリギリまで思考するのが

マナーだと思うわけで、この挑み合いこそが、互いをブラッシュアップさせる

キモなのだと思っています。


受信側になる時は、同じものでも違って見えるようになっていて、

発信側になる時は、同じように見えてもその時にしかない価値が宿るように、

改めて、そんな意図を前提にしたいと思うのでした。




立っている場所によって見えるものは違う。
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