神保町のとあるビルからの風景です。
神保町駅の近くのそば屋さんに入ったんですね。
セルフタイプな小さなそば屋さん。
私が食べ終わる頃に、正面の席に、大きなスポーツバックを抱えた大学生と
おぼしき青年が座ったんすね。
とても小さいテーブルなので、距離がすごい近い(笑)。
その青年は、背が高くて、いかにも爽やかで、すごいハンサムで、まるでモデル
みたいにカッコ良くてビックリするくらい。
向こうも私がちょっと気になったのか一瞬目が合ったので、軽く会釈した。
彼は、座ってすぐにイヤフォンを取り出して耳に付けようとしていたところ、
着ている白のポロシャツの胸のプリントが私の目に入った。
何かのスポーツチームのサブネームらしき文字だったので、聞いてみた。
私はアメリカっぽいデザインにすぐ目がいってしまうんですね(笑)。
「トマホークスって、どこのチームなの?」
付けかけたイヤフォンを外して、「あ、はい、○○大学です。」
「多分・・・アメフトかい?」
「あ、そうっす。」
「○○大ってさ、まだ学園祭の夜の部で学生プロレスってやってんのか?」
我ながら何を思ったのか(苦笑)、何を聞いてんだか?(苦笑)、という感じ
だったんですが、その大学生は、
「いや、ちょっと分からないです。」
と。
「そっか、学生の頃、よく行ってたからさ。じゃ、頑張ってね。」
「あ、ありがとうございます。」
私が席を立って、食器を返却口に返して帰ろうとしたら、その青年はわざわざ
スクっと席を立って、
「失礼しまっす。」
と笑顔で挨拶してくれました。
恐ろしく爽やかで礼儀正しくて、こりゃもう勝負あったな、と思ってしまい
ました。
勝負って、何が勝負だか分からないんですけどね(笑)。
きっと、体育館の厳しい練習や、クソ理不尽を当たり前のように経験されて
いると思うのですが、そういう日々が当たり前になっていて、その人の日常
で当たり前のように身についている。
だって、相手は、そば屋さんで何か話しかけてきた変なオッさんですよ(苦笑)。
あんな対応がサッとできる人は、就職活動にせよ、社会に出たにせよ、最初の
印象から、もう有利に決まっている。
私はあんなに爽やかで礼儀正しくなかったですからね、当然(笑)。
基本を押さえる、とはよく言いますが、恐らくそれは一定期間、強制や
理不尽の中で叩き込まれないと無理なんだと思いますね。
さらに、それは若いうちじゃないと・・・。
ほんのちょっとの出会いで、あんなに爽やかな気持ちにさせてもらって、
我が身を振り返ると、いくつになっても、誰に対しても、あぁじゃないと
いけないよなぁ、と、ふた回りほど若い青年に教えて頂けるオッさんなのでした。
忘れてしまっているかもしれない、叩き込まれた理不尽な経験は、自分の大切な
価値なのかもしれませんね。
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