短期で利益を出す方法は6つしかない⑥ | 坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

坪井秀樹の起業実験日記 いくつになっても「理由なき反抗期」

反抗しているんじゃない。反抗期が続いているだけなのさ。






 

「短期で利益を出す方法は6つしかない」シリーズの⑥です。


前回からの続きです。

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できれば連載で読んで頂いた方が良いかとも思うのですが、


かなり面倒ではあります(苦笑)。

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利益というのは、「費用」対「効果」の効果比率が良ければ上がりますし、当然ながら


悪ければ下がります。



単純に、一時間5000円の時給の人は、一時間5000円の人件費をかけて、


一時間後に5000円以上になって、いくらかが戻ってくるだけの生産性がなければ、


生産効率が悪い人になるということです。






ちなみに、一定数の社員数を越える会社でよく言われるのは、


営業は「自分の給料の3倍程度を稼げ。」ということです。



それは、自分の人件費以外にも、会社の電気・光熱費はじめ家賃やモロモロのコストが


かかっていたり、直接利益を生まない部門、例えば社長はじめ、本部系の経理や人事・総務と


いった間接部門の人の人件費も稼ぎ出さねばならないから、自分の給料の3倍は稼げと


なるわけですね。





こうして一旦強引にでも、一人一人それぞれのコストと稼ぎ出している金額を計算


してみると、最もコストに見合った成果を出していないのは、コストの高い社長や


経営幹部といった組織の階層の上に方にいる人達だったりする場合がほとんど


だったりします(笑)。






社長が、朝、会社に行って、取り敢えず新聞を読んだり、取り敢えずパソコンを開いて


眺めていたり、前日の営業報告を見て「なんだ!この悪い実績は!」と叫んだり、


「まったくウチの社員達は育っていない。」と嘆いたり、そういう時間もチャカチャカと


人件費はかかっているんですね(笑)。



人を育てるだの、社員教育だの、育成だの、指導だの、マネジメントだの、コーチングだの、


まぁ出るわ出るわ、経営幹部さん達の「私の仕事」というやつですが、


果たしてそれは、相手が1時間当たり何万円という金額を払ってでもお聞きしたい


内容なんですかね?



要するに、やりたいことだとか、自分がやらねばという意識はあれど、それで食えるだけの


実力も実績もなくて、社内の階層が上というだけの既得権で、いい気になって遊んでいる


だけなんじゃねーのか?と部下は思ってないですか?




かなりヤバいのは、定例的に行われている会議でしょうね。


何とか会議というのは、それなりにコストの高い人達が集まりますから。



仮に時給5000円クラスの人が10人集まったら、一時間だけでも、コスト50000円。


8時間やりまくったら、その日だけでも、40万円、自動的に使い込んでいる計算になります。



それが月に5回やってたら、200万円です。


「自分の給料の3倍の粗利を出せ。」と言っている人達は、果たして会議でやっている


ことが翌月以降には600万以上の粗利額を叩きだせる内容を決めているのでしょうか?


決められていれば、業績は下がっているはずはないですね(笑)。



言い争いをしている人もいます。


独演会に興じる人もいます。


寝ている人もいます。


そして、そうやっていながらにしても、月々にはお給料はちゃんと支払われます(笑)。



かと言って、経営幹部になっている人達と言うのは、現場では使えない人になっている


場合が多いので、直接の生産性はゼロの人達です。

よって、これ以外にやることはなくなってきたりしています(苦笑)。



だから、どうでもいいプロジェクトを新たに立ち上げたり、何とか運動とかやり始めたり、


何とか自分が生存している自負を味わえる機会や場面を作りはじめます。



人は、何もしていない自分を自覚するのが最も恐いものです。


よって、何とか、仕事で貢献している自分を自覚できる場を欲しがります。



この欲求は、時として、経営者や経営幹部といった誰かに管理されなくて済む立場の


人達を窮地に追い込み、さらに業績ダウンへと拍車をかけていきます。



傍から見れば、こんなにノーリスクで偉そうにしていられて、手柄が出れば全部持ってく、

業績が悪ければ部下は何をやっているのか?と言っていられる程楽な仕事はありませんから、


こういうアホ経営者を見ている、これまたアホな部下が


経営幹部は楽でいいなぁとなって、上の階層を目指したり、


生産性のない会議を真似て集まりたがったりして、もっと生産性の悪くなる風土が


蔓延し始めます(笑)。



そういう会議や研修は、本来の仕事以外の時間にやるならいいのですが、大抵は


正々堂々と仕事の時間として仕事をしています(笑)。



こうなると、もう泥沼状態で、業績は悪くなる一方です。


直接生産しているグループが創っている利益よりも、かかっているコストの方が


上がりまくるわけですから(笑)。



会議や社内研修、社内セミナーというのは、それ自体、一切生産性はありません。


ゼロです。



これを仕事だと言ってしまうと、一年中会議をして、年収700万とか1000万とか、そういうのが


ゴロゴロ出てきてしまって、そのコストをカバーできるだけの生産が追いつかなくなります。



あげく、現場の状況など全く無視したわけの分からぬ施策を出してくると最悪中の最悪で(苦笑)、


こうなると、「もうあんた達、一生なんにもしなくていいから、とにかく何もしないで、できれば


出社もしないで。あんたの生活費はこっちで稼いで保障してあげるから、何もしないで。」と


思い出すスゴイ社員か、あるいはアホくさくなって辞めていく社員か、有能なタイプはどっちかに


分かれ始めます。


どっちも力のある自覚をしているタイプでしょうけど、まぁ、後者の方が多いでしょうけどね(笑)。



そうなると、会社に残る人は、ボンクラ経営者とボンクラ経営幹部、そしてボンクラ社員のみに


なってきて、もう責任のなすり付け合いしか道はなくなって、そこには個人の生産性などはゼロと


化して、終わっていくしかなくなるのですね(苦笑)。



思うに、スゴイ人と言うのは、会議をしていても、セミナーや研修に出ていても、ゴルフを


していても、映画を観ていても、デートをしていても、どんなことからでも、ちゃっかり利益を


出すだけの何かを掴んで、実際に成果まで出してしまうんですね。


そうなれればいいのですが、我々凡人極まりない人は、なかなかそうはなれません(苦笑)。



形から入るのはとても有効ではありますが、例えば、ゴルフをしているスゴイ社長さんを真似て、


ゴルフをしている人が「いや~、ゴルフは仕事だから。」と言っていて、本当にコスト以上の


成果を出すだけの仕事に繋げている人に会ったことはないです(笑)。



逆に、ゴルフをして遊んでいた際に、色んな関係ができてきて取引に繋がった、本来遊んで


いたのに仕事に繋がってラッキーというなら分かります(笑)。



だとすると、それはゴルフだろうと、プロレス観戦だろうと、キャバクラ通いだろうと同じ


な訳で、ゴルフが仕事かどうかの問題とは違うのですね(笑)。



同様に、仕事中にブログやFBをやってていいのか、悪いのか?と問題もあると


思いますが、これは、そのツールの問題ではなく、有効な情報発信をできる人か


そうでないか?という人の問題だったりする訳です。




話を戻します。


「必要時間を減らす」と言うのは、「個人の時間当たりの相場を上げる」ということとイコールです。




私の場合の仮説はこうでした。



今の仕事のプロになるということは、社外であれ、社内間であれ、人から依頼される仕事の


時給相場が高くなるということです。



そうなると、組織の階層の上に行けば行くほど、


①そもそも自分が直接稼げる金額が高い超一流のプレーヤーになる


②あるいは、自分以外の人が、自分で稼げる人になる為の有益な情報を


提供する人、あるいは力を引き出せる、または、現場が生産性を上げやすい環境を作る手伝いを


できる人になる


の、大きくその二つしかないということです。



人数が多く、一定の歴史がある会社や、組織階層がある会社になると、組織階層の上に行く場合、

恐らくは②しかないでしょう。



こうなると、実は、上司にとって、部下は客だということになります。


自身の経験を通して、部下がより目的を達成できるだけの情報や、モティベーションを上げる


だけの情報を売って、部下からお金をもらうことで生産性を上げている人ということになります。



例えば、出店数が多くなってきて、専任の店舗指導する立場になった人が


いたとします。


この人の人件費が月50万円だとして、担当している店舗数が10店舗だとします。


一店舗につき月に一回、店舗に行くとして単純に、一店舗当たりへの請求金額は、


人件費5万円の3倍として15万円となります。



立場が階層の上に行くときの落とし穴はここにあります。


月に15万円のコンサルタントを年間で雇うだけの収益を誇る小売一店舗というのは、


果たしてどれくらいあるのか?


ということを考えると、指導者の立場の人はちゃんと利益を出せているか?という問題


が出てきます。



以前の仕事で、私も店舗ミーティングした際によく質問してみました。


「ミーティングが終わった時には『ありがとうございました』とか言ってくれるけど、


オレがコンサルタントで、お前たちが客としたら、現実に今日の打ち合わせにいくら払う?」


と(笑)。


中には、「坪井さんだったら、には月10万円でも契約しますよ。」という人もいましたが、


中には、堂々と「1万円も払いたくありません。」という失礼な人もいました(笑)。




社内セミナーや社内講義をした際には、気心知れた部下には


「今日のセミナーだったら、料金いくらだったら払ってもいいと思う?」


と聞いたりしました。


その金額のトータルが、私の人件費よりも多いか少ないかで、果たして自分は人件費までは


稼げているのかどうかを試算してみたりしました。


じゃないと、今のステージの自分のコストと生産性のバランスが分からなくなってくるのです。



そうこうしていくと、自分の仕事の正しい評価額を考えると、社長という立場に近いほど、


自分の生産性は低く、いろんな仕事を重ねないとコストに合わないのだと自覚するように


なりました。


まぁ、個人の市場価値を上げるということについては、相当鍛えられたということですね。



「時間だから、じゃ、今日は帰ります。」と言って、今日も昨日も明日も時間がきたら帰る


それなりの年収の人達は一体何を考えているのか分かりませんでした。



能力がコストに見合わなければ、コストに合うまで量をこなすしか手がない、となります。




上司になると大変なこともあるでしょうが、同じくらい気持ちいいこともあったりします。


アホは大変なことやリスキーなこと、あるいは数値責任が直接つきまとうことはうまくかわして、


気持ちいいことだけ残そうとします。



上司面だけはして、業績が悪い、ここが問題だ、あそこが難しい、あいつを何とか育成させにゃ


いかん、ここが課題だ、現状の悩みだ、とかなんとか一日喋ったり評論さえしていれば、


それなりのお金が毎月入ってくるのですから、こんなに能天気な仕事はありません(苦笑)。



そういうところに長くいると、どんどん社会人として無価値になっていってしまう


危険性は相当高いとも言えます。



本人は、それをよく知っていますから、会社にぶら下がるように尽力し始めます。


それなりにコストの高い、かつ無価値な人間達が集団化した会社は、もうアウトでしょうね。



(現実に、年齢だけいってしまって、この手の人間がゴロゴロいたりするので組織の大きく


なってしまった会社は大変です・・・・・。)



こんな状況になった時に、社長の息子さんあたりを戻すとなると、さらに大変になります(苦笑)。


息子さんは入った時点ではほとんど直接の生産性はゼロの人ですが、されなりの待遇で


迎え入れられてしまいうでしょう。



上記のような状態を、何を隠そう私自身も渦中にいたことがあるし、経験して苦しんでいる方も


たくさん知っています。



だから、私が、利益を上げる6つのカテゴリーについて、この「必要時間を減らす」という項目が


最も困難かつ重要になってくると思っている由縁は、長々書いたこんなようなところに


あります。



後に、私が結論として持ったのは、


「自分も他人も、誰もが、コストに合った市場価値の高い一人一人になる」


ということであり、それは今も変わらずにいます。



「必要時間を減らす」の項目は、すなわち「個人の社会的価値を高める」であるというのが


今のところの私の個人的結論です。



その方法となると、このシリーズの主旨からまた大きく外れていってしまうので、


おいおい更新していくつもりではありますが・・・・・・。


私は可能だと思っているし、人生を掛けてチャレンジのし甲斐のあることだと思っています。



利益を上げる6つの方法の中で、どれか一つを取捨選択していく中で、これに挑むとなると、


抜本的な改革に近いので、短期では成果を出すには難しい面が多々ありますが、

ここに決めるという意志決定は短期でもできます。



長々と書いてきましたが、次の更新でこのシリーズを纏めてみたいと思います。




           個人の市場価値を高めるしかない。


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           買取王国・坪井副社長の販促実験日記「それって誰が嬉しいの?」