映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、私の好きな映画ランキングで常に上位
に入っています。
1955年にタイムスリップしてからの時代背景に基づいた細部に渡る演出は
見事で、当時から1950年代のファッションはじめライフスタイルに興味のあった
私にとっては夢中になる場面の連続です。
全ての場面が徹底的にコダワっていて、何度観ても飽きることがありません。
(ノスタルジー色を強くするため、随所に1940年代のディティールを盛り込んでいた
らしいですね・・・・・。)
ただ、大学時代の公開当時から今でも、一番印象に残っている名場面は、
以外にも些細とも思えるこの一コマです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
1955年にタイムスリップしてしまった、マイケル・J・フォックス演じるマーティを
元の時代に戻すべく、タイムマシンである「デロリアン」のエネルギー源に、
落雷のエネルギーを活かそうと、ドク博士が奮闘します。
仮説に基づいて、マーティに、その段取りを説明する場面があります。
その為に、時間がないというのに、わざわざジオラマをご丁寧に造り込んでいます(笑)。
この場面だけでも相当笑えたのですが、その後のセリフ、
「色をぬる時間がなくて申し訳ない」
(笑)。
説明するだけなのに、精巧なジオラマを造るだけでも可笑しいのに、
「色を付けられなかった」ことを謝罪するわけです(笑)。
一つのことをするのに、細部の細部まで徹底気にコダワって追求する、発明家としての
ドク博士の性分や人間性がよく伝わってくる一場面でした。
でも、私はなぜか、このドク博士に強く共感してしまうのです。
この映画の50年代の風景演出に込めた想いと、ドク博士のこの一言がリンクして
なりません。
このたった一言があるかないかで、この映画全体が大きく変わるんじゃないかとすら
思い込んでいます(笑)。
「突き抜ける人」というのは、一見、無駄だと思えることや、不効率だと思われることに
対しても、夢中でとことん突き詰めて納得するまでやり切るという性分を持っていると
思うのです。
要は、一般的に見たら、「普通ではない」とか「まるで○○○○だ」とか言われて
理解されにくいタイプなのだと思います。
一つのことを人並み外れた情熱でとことんやり抜く人というのは、こういう人でしょう。
時代がドンドン閉塞感を深めていく中、誰もが次世代への光を求めたり、風穴を開けて
くれる人を望んではいるでしょうが、
自分の理解の範囲を越える人までは、許容したりはしません。
一般的で普通がいいのです(笑)。
でも、だから変わらないんですけどね(笑)。
私は、人に楽しんでもらおう、とか、感動してもらおう、と思う時ほど、
このドク博士の場面を思い出しては、
私のやっていることなんて、まだまだ全然足らないだろうなと、つい思ってしまいます。
人から、「わぁ!」とか「スッゲェ!」と、まるで子供のようなたった一言を言ってもらうのに
どれだけのことをしなければなせないのかのハードルは、経験上分かっているつもりです。
またこれが非常に曖昧で虚ろなのです。
なので、簡単に「感動ビジネス」とか何とかというのは、コトバや口ではおこがましくて
言えなし、経営理念とかに掲げるのも気が惹けるというのが本音です。
もちろん狙ってはいますよ。ずっとずっと追い求めています。
せめて、自分が大事だと思っている事くらいは、他人から何と言われようと、
聞く耳など一切持たず探究していきたいと思っています。
それにより、もしご迷惑をお掛けする方がいたら、今のうちに「申し訳ない。」(笑)。
ドク博士のように、謙虚に先に謝罪しておきますね(笑)。
どうか、「しょーがねーなー。」と温かく見守って下さいね(苦笑)。
大事にしていることくらい細部の細部までこだわろう。
応援クリックお願いします~。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓