「あぁ、こんな美味しいもの、一度でいいから、死ぬほど食べてみたい。」
とか、
「一回でいいから、あんな場所で死ぬほど満喫したい。」
とか、
「あぁ、あそこの最高のサービス、死ぬほど受け続けたい。」
とか、
「あんなに気持ちいいマッサージ、一回でいいから死ぬほどやり続けたい。」
とか、
「一度でいいから、あんな芸能人と、死ぬほどエッチしたい。」
とか、
一杯一杯、「死ぬほど」してみたいことは聞くのに、
どうして、
「死ぬほど仕事がしてみたい。」
って言う人っていないんでしょうかね?(笑)
これから、日本人は死ぬほど働かないといかんと思いますよ。
私、本気でそう思ってます。
まだ思ってるだけだけど(苦笑)。
ただ、
死ぬ「まで」じゃないですよ。
死ぬ「ほど」ですからね。
どうか、勘違いのなきように(苦笑)。
一生に一回くらいそれを経験したところでバチは当たらんでしょう。
「仕事」ってね、よっぽど楽しくない前提があるんでしょうね・・・・・。
私は、「仕事が楽しくない」んじゃなくて、
「仕事をしている人が楽しそうじゃない」ことに問題があると思うんですね。
前職での新卒採用説明会で、最後に必ず言うことがありました。
「やれ、ゆとり世代だの、最近の若いモンは・・・・、だの、何だの言われることが
あるかも知れませんが、そんなもんは言いたい奴に言わせておけばいいですから。
もし君達学生が社会に出たくないとしたら、それは100%我々大人側の
責任です。
人は「快」を求めて、「不快」を避けたがるという特性を持っています。
今の大人は、仕事をしている姿が、よほど「不快」に見えてるんでしょうね(笑)。
楽しくなさそうだから、だから、誰も社会に出たがらないんだと思っています。
それを君達のせいにするなんて、お門違いもいいとこだと思っていい。
私は、子供のころ早く大人になって仕事がしたいと思っていました。
私の実家は傘屋でしたが、すぐ近くに傘を創っている本社もあって、
子供のころは毎日のように、そこに遊びに行っていました。
当時はまだ国産が主流で、いろんな生地や骨や手元やパーツのサンプルが
並んでいて、狭い場所で、皆があぐらをかいて座って、何か仕事をしていました。
子供の男の子用の傘もあって、怪獣やヒーローの柄の生地もありました。
版権の問題があったのでしようが、ウルトラマンではなくて、顔がウルトラマンで
身体が仮面ライダーみたいな、変なキャラのオリジナルの生地もありました。
その横には、参考にしていたであろう、欲しくて欲しくてしかたなかった
怪獣図鑑がたくさん積んでありました。
さわっちゃダメな本でしたが、一年に一回くらい、運が良ければ、
用が済んだのを内緒でもらえて、ボロボロの本を大切にして
スミからスミまで読みまくりました。
ボクだったら、ちゃんとしたウルトラマンを創れるのに。
ボクだったら、こんな新しい怪獣を創って、傘にするのに。
はやく大人になって、お仕事して、本物のウルトラマンの傘を創るんだ。
大人になったら、自由にできるのに・・・・。
そんなことばかりを夢膨らませていました。
でも、何より、両親はじめ、大人達が皆とっても楽しそうだったのが大きいですね。
「仕事が楽しい」なんて一言も言わなかったけど、とっても楽しそうに生きているように
見えました。
自由に使えるお金もあって、欲しいものは自分で買えて、とっても羨ましかった。
当然、社会に出たら色んなことがあります。挫折したり、思い悩むことも一杯あるる
でも、私は、意地でも楽しくしていたいと思っています。
じゃないと、国力がどんどん鈍って、日本がどうなるかなんてのは、大きすぎて
言えないけど、自分の子供が社会に出た時には、今よりも豊かにしてあげたいから。
みんながそう思えたら、きっと素敵な国になるじゃん。
だから私は意地でも楽しむようにしています。
皆も、もう他人事じゃないですよ。
だって、君達の就職活動の姿を見て、後輩達は就職活動の印象を持つんだから。
せっかくの就職活動です。
何があろうと笑顔で頑張ろうじゃありませんか。
私も頑張ります。君達も是非、一緒に頑張りましょう。
お互いの健闘を祈って。」
まぁ、最後の方には、締めの挨拶の定番になっていましたけど、
会場からは納得の空気の手ごたえを感じていたのは確かです。
アベノミクスによる経済効果やここ数日のその歪み、株価の影響や、
外国為替の変動など、私はそちらには、大して興味がありません。
株価があがれば、消費が上がるか言えば、そりゃ一定の効果は上がるかもしれませんが、
最後は消費したくなる対象があるかどうかだと思っていますから。
それを何とか創り出そうとするなら、創り出す行為そのものが、なんか知らんけど
「楽しそうだ」と後進の精鋭達が思えることの方が、
日本の将来に光を当てるように気がしてならないのです。
いいじゃないですか。
「一度でいいから、死ぬほど仕事し続けたい。」
このコトバ。
私は、死ぬまで、こいつを探究していきますね(笑)。
だから、今日も、マックイーンの写真を眺められる場所を創るのです(笑)。
「楽しい」が最後は勝つと私は信じる。
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