木下和好先生の「You can speak」という教材の最大の特徴は、
文の名詞化、副詞化だそうです。

中2程度の英語力があれば、できることになっているそうなんですが、
この教材のレビューを見ると、実際は、「単語や文構造などの難易度がかなり高い」ようです。

TOEIC800点以上とか、英検準1級以上を既に持っているくらいの人
でないと後半はついていけないと書いてありました。(前半はいいようです。)

木下先生は、「英会話トレーニング」という本の中で、「You can speak」という教材
のコンセプトを書かれています。

そのコンセプトの中心が「文章の名詞化、副詞化」というものです。

5文型というのが昔からありますが、先生は、文型を31種類に分類しています。

これだけ聞くと余計分かりにくくなってるじゃんと思うかもしれませんが、
ここからが肝心で

その31種類を大きく2つに分類しています。

①名詞+動詞+名詞 か ②名詞+動詞+副詞

つきつめると、英文には、この2つしかないというのです。

そして、名詞と副詞のところは、
別の文章を名詞化、副詞化したものと入れ換えることができる

というものです。

その名詞化のパターンが35種類、副詞化のパターンが13種類
あるというのです。

なるほど~、たしかに名詞化したり、副詞化したりしてるな~

こんなふうにとらえたことなかったな~

これを意識して勉強すればもっと早く英語をマスターできたかも・・・。

でも、この教材の例文を見ると

(例文)
「悪循環を避けるためには、そのような危機の真っただ中で、助けを求めるためにどの銀行を訪れるかが、重要な課題となるでしょう。」とか

「私たちの成功は、確信にではなく、顧客からのそのようなプレッシャーのもので、どれほどの柔軟性を持つべきかに基づくものです。」とか

「もし、私が学生たちは言うに及ばず、先生が授業中にアクビをしているのを見たと言っても、校長先生は信じることはないでしょう。」とか

日本語で読んでも、一瞬、何を言ってるか分からない文章なんですよね。

こんなまわりくどい言い方する?っていう感じの
「何々?もう一回言って!」っていいたくなっちゃうような。

コンセプトは素晴らしいのですが、文がやたら分かりにくい。

なので

私は、コンセプトだけいただいて、もっとシンプルな文章、会話で使えそうな文章について、

この「名詞化のパターンが35種類、副詞化のパターンが13種類」
を常に意識しながら、読むことにします。

内容のあることをしゃべるときは、この名詞化、副詞化は絶対に必要だと思いますが、

この名詞化、副詞化のテクニック、理論的には、いくらでも文章の中に文章をいれることができてしまいます。

しかし、だからといって、文章の中に文章を入れ続けていたら、どんどん文は回りくどくなり、意味が取りにくいものになります。

文章の中にいれる文章は、1つくらいにしておくべきでは・・・

それ以上の内容をしゃべりたいときは、一旦文章を終えて、
接続詞を使って別の文章とつなげたほうがいいと思いました。

なにも一息で全てを言う必要なんてないんですから・・・。

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