昨年の話ではありますが、拙者、長宗我部顕彰会様の講演会に行ってきました。
講師は宅間一之先生、内容は「現代に生きる長宗我部氏 浦戸のまちづくり」
でした。
内容的にはどちらかというと、今後浦戸城を含めた浦戸の歴史遺産を活かして、
どういうまちづくりができるだろうか。
という未来志向のお話でした。
町並みの話かなと思っていきましたが、そうではありませんでした。
それはそれでよかったですが。
地域に伝わる歴史って史実に沿ってない(というか、一次資料で確認できない)ものも
あると思うんですが、宅間先生はそれも理解しつつ、
【地域の歴史】としてまちづくりに活かしていけないか
という視点をお持ちの方なので、やはりバランス感覚がすごいなあと思って聞いたことでありました。
ただ、やはりしっかりとした調査はして、明らかにすることは必要であろうとは言われていました。
とくに浦戸城は新たに発見された畝状竪堀など全容がまだ明らかになってないんですよ。
研究者の中には、一次資料にないものは地域が採用して広めてはいかん!
という方もいらっしゃると思います。
ある意味それもその方の考え方で間違っているとは言えません。
むしろ学問的にはそちらがいいのでしょう。
が、地域で伝わってきていることを大切にする、親しむという意味では、
必ずしも一次資料ばかりでなくてもいいのかもしれません・・。
そこはバランスが非常に難しい所だと思います。
けっこう地域では伝説的なことを教えて、紙芝居作らせたり、学習したり
してますよね。
「学問的な歴史と地域で伝わってきたこと」
「史跡と観光」
など相反する面があり、バランスが難しいし、人によってどこを最適値とするかかなり違う気がする・・・。
最新の研究でもいろいろ変わることもあるし。。。。
実はそう言われていたことが違うみたいなことは多々ある話です。
と、そんなとりとめもないことを考えた講演会でございました。