父は、典型的な昭和の堅物男で、
今でいうパワハラ当たり前、
家族の中で自分が一番偉い、一番正しい、
子供からの忠告はプライドが許さない、
上から押さえつけられたら意地でも跳ね返す、
役人は敵、
同業者は蹴落とすライバル。
女は守るが逆らうことを許さず、
男は打たれてこそ強くなるもの、
という信念の持ち主だったので、
とってもとってもとっても扱いが難しい人でした。
モーレツな仕事人間で、
子供がどうやって成長したのかわからないと、
本人が言うくらいに多分、
家庭を顧みることもしなかったでしょう。
その分、稼ぐ人だったので、
私たちはお金で困ることはなかったですし、
好きなようにさせてもらえてたなぁと思っています。
とはいえ、父が家にいなかったというわけではなく、
どちらかというと、うざいほど家にいたような記憶もあります。
無条件で大好きと言えるほどではなく、
まあ親だしなぁ……という情みたいなものも、
ある意味足かせのように感じていました。
父親に対しては、正直複雑な想いがあります。
だから、
老いた父の体が思うように動かなくなっても、
放っておけと言われたら放っておいたし、
手助けはいらないと言われたら、
そうなのね……と冷めた目で見ていました。
今思えば、
頑なに病院での検査を拒んでいたのは、
自分の体の異常を察していたんじゃないかな。
大腸がんからの転移で肝臓がんの末期。
月単位の余命を目の前で宣告された時に初めて、
わたしは父の足がとんでもなくむくんでいたのを知ったのですわ。
いったいいつからこんなことに……って。
治療はしない。
延命も断る。
ここでも父の頑固さに、わたしは逆らえず、
もっと早くに検査をしていたらという想いも、
どうせ無駄よね、父がわたしの言うことを聞くわけないもんね、
と諦めるしかなく、
ただただ、緩和ケアを見守るだけの1ヵ月。
最後の最後に、
もう眠らせてもらおうと言ったわたしのお願いに、
父が素直に頷いたのは、
もうプライドも保てないくらい苦しかったのでしょう。
見守るわたし達家族にバイバイと手を振って、
父は眠り、
88才の人生を終えました。
お疲れ様でした。
そんな言葉が似合う、生き様であったと思います。
わがまま三昧でわたし達を困らせたこと、
わたしの言うことをちーっとも聞かなかったこと、
あの世で母に叱られてください。
最近の猫ズ。
いつもマイペースなソラちゃん。
キュートなおみ足クロちゃん。
癒しの寝顔ポンちゃん。
雪景色に興味津々ひじきちゃん。
よくベロをしまい忘れるパスちゃん。
相変わらずの人見知りワカメちゃん。
外で頑張るドスコイなチャトラン。
みんな元気ですよー。
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