ナット成形とフレットの擦り合わせ | ボンバー野郎 鬼龍の徒然

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高知を拠点にツアーミュージシャンとして活動をする
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ナットを作り直そうと弦を外すと、けっこうフレットも削れているでないのポーン

一緒に擦り合わせもやっておかなきゃなぁ・・・。

と、シコシコ頑張った筋肉

ナットの役割の要は、弦高と弦間隔の維持だと思っている。

弦高は1フレットから離れ過ぎていると、

弦を押さえた時に、弦を余計に引っ張ってしまう力となるので、

音程が上がってしまうし、

何よりFコードなどのバレーコードが押さえ難くなってしまう。

蛇足ですが、私は、初心者さんで、Fコードが押さえられない。って悩んでいる方は、

ご自身の未熟さを嘆く前に、そのターギのナットセッティングがきちんとできているか?

を疑ってみるコトも必要だと思ってる。

それほど、新品の吊るし(楽器屋さんで飾ってある状態)のターギは得てして、

そのまま弾ける状態ではないような個体が多い気がして残念に思ってる。

さて話が逸れちゃったけど、

その弦の高さですが、私は確認する方法として、

2フレットを押さえた時に、1フレットと弦の隙間が1フレットに接触しない程度、

隙間が約0.6mm前後になるようにセッティングしています。

ここの隙間は好みですが、隙間が小さいほど、軽い力で弦が押えられますが、

開放弦で弾いた時に、音がビビらない(弦振動をおこした時に、フレットに当たらない)ことが

最低条件になります。隙間が小さ過ぎるとビビります。

そして、弦間隔ですが、

まず、6弦の位置を左手で握りこんだ時に、親指で6弦が押えられる位置で指板端まで寄せ決定します。

当然、フレットから滑り落ちないギリギリの場所となります。

そして、1弦を多少弦を揺らしてもフレットから落ちない位置で決定し、

各弦も太さも考慮しつつ(ココはけっこうアバウトですが)等間隔に2~5弦の位置を決めていきます。

アコギやエレキ、というより、ターギの個体差でネック幅が広いものもあれば、狭いものもあります。

ですから、私のセッティングでは、各ターギによって弦間隔はまちまちです。

が、ネックに対して均一な弦間隔でセッティングできていれば、なんの問題もなく弾けています。

逆に、ネック幅を無視して、手持ちのターギの弦間隔を統一してしまうと、

ネック幅の広いものでは、6弦と1弦からの外側指板の余りが広くなってしまったり、

逆に狭いものでは指板内に収まりきらなくなったりしますよね。

だから、弦間隔は、個体差があって当然ですし、それで何の問題もなく使えていますグッ