現状の改善にもがくのは、人間として当然の反応ではあるが、その改善策がどこか遠い場所や特別な場所、特別なものが必須であるかといえば、そうとは限らない。

意外に身近なところにいつでも解決できる方法や物資があったりしても、それに気づかない「無知」が問題であったりすることもある。

 

願いが叶う時、必ず徳を消費する。それが身の丈に合わないものであれば、即刻ではないが見えない問題が徐々に現れ、気付けば取り返しがつかなくなっていることもある。

また、願いが叶うことで国家や組織の分断が進むようであれば、自らの組織や家族も分断していく。「国家を分断させた」という劫を積んだからである。

欧州などキリスト教国は少なからず帝国主義時代の植民地支配の手始めに、支配領域をキリスト教布教による住民の分断を行った劫によって、現在グローバル経済による移民問題やポリコレ・LGBT・BLMによる文化破壊に揺れているのである。

分断統治を行っていたイギリスは特にひどい。

※分断統治…支配領域の領民のうちの少数民族・少数派に特権を与え、支配層の手下として多数派原住民からのヘイトを買わせる。この領民同士の分断によって特権階級が支配層の風よけとして機能する、という体制。古くはローマ時代から存在したとされる伝統的統治手法。

※ちなみのちなみに、自由主義国家の多くは特権階級がマスコミを抱き込んでいて、マスコミが支配層を絶対悪として宣伝しているため、日本を含む自由主義国家では分断統治が機能していない。

 

自己実現は究極の願望というが、それを叶えたとき、予想だにしなかった事態が待っていることもある。願望を成就させるとき、周囲への配慮も必要になる。そして、無害にして調和した状態で決着させないといけない。

もし勝利してマウントを取りたいのであれば、それなりの労力を捻出し続けないといけなくなる。反対派を葬る独裁体制のうち開発独裁以外はほぼそうだが、それはやがて破綻する。

 

願望は天命にすり合わせて成就させるのが基本である。天命を全うするのに必要なお金、健康、社会的成功、子孫を得られるように正解を求め、正解を実行することがお勧めされる。