今朝、夢を見ました。
所用があって車で駅に向かう。
路地を経由して向かっていたところ、突然前の車が路肩に止めました。
路地は2台の交互通行が出来る程度の幅員なので「めんどくさいなぁ」などと思いながら避けていくと、更にその前にも路肩に止めた車がある。
更にその車を避けて前に出ると、空が真っ黒。その下の街区が一面の火災で、空は黒煙で黒くなっていたのである。範囲は広く、空襲でも受けたかのよう。
その先ですぐに右折、更に右折して街区から離れようとしましたが、引き返す方向に曲がる道路には中央分離帯があり右折できず、その上車が渋滞になっていて進退窮まった状態になる。
左手の街区側から赤い光が見え始め、火の手が迫っており、車を捨てる決断が必要になるところで目が覚めた。
目が覚めた僕は、予知夢である可能性を考慮し、対策を行いました。
①予知夢であることを考慮し、神の目から見て最も良い対処をさせていただくべく祈り、
②火伏の神・勝軍地蔵に、先祖と自分の徳分を以て夢に見た火の禍を止めるようお願いした。
③さらに、その火に悪意が籠っている可能性を以て「火に籠る悪意」に呪詛返しを行う。
…予知夢でなければ、それに越したことはなく、火災は予知であろうがなかろうが、これによって平穏無事になればそれに越したことはありません。
【勝軍地蔵とは】
愛宕権現として知られる、メイドインジャパンの仏。本地垂迹によれば、伊邪那美大神と火産霊神=カグツチの化身。親子です。
榛名神社(満行権現)も勝軍地蔵ですが、こちらは埴山姫神と火産霊神(夫婦神)とされます。
本宮は京都の愛宕山ですが、亀岡市に元愛宕とされる神社が存在します。
山に祀られ、天狗を眷属としています。
京都では、男子は三歳までに、女子は十三歳までに愛宕山に登ると一生火事に合わないという言い伝えがある、とか。
騎馬で鎧兜の地蔵ですが、僕の見立てでは騎乗している地蔵が伊邪那美大神、馬が火産霊神。
伊邪那美大神が火伏の神になったことには、それなりに意味があります。
神話に於いて伊邪那美大神は、火の加具土を生み出す時に大やけどを負って、数日して亡くなるという大変な苦しみを味わってしまいます。
この御因縁から、伊邪那美大神の分魂を持つ人間は「火の禍で苦しみ、死す」という最期を遂げるようになってしまいます。
実は、この御因縁を克服する方法があります。
それは、火の苦しみを克服する誓いを立て、火の禍から救う神仏に生まれ変わることで、人々を火災から救い続けます。そうすると、自身の火傷で死す御因縁と火伏の功徳で相殺し続け、伊邪那美大神の生まれ変わりとなる人が火傷で死ぬ可能性を極端に小さくする事が出来るのです。
つまり、好き好んで火伏をしています。自分の悪因縁を自己解決するものであり、勝軍地蔵は、伊邪那美大神が現世で影響を及ぼす時の最重要システムともいえます。
火伏の神は、火災が起こる前に鎮火してしまう事が多く、いるだけで功徳を発揮します。なので、平穏無事に暮らすことが出来ているとき、すでにその影響にあることがあり、何しろ存在感がありません。愛宕神社は結構多いのに有名神社があまりない根拠は「現世利益としてわかりづらい」ところにあるのです。
家財など資産の焼尽を防いでいるんですけどねぇ。
民草を 火の禍から 守りたる
勝軍地蔵の 神の迎え火