神秘行には主に3つのタスク=課題があります。

 

①破綻のないマインドセットの形成

マインドセットとは、あなた自身が理想を貫徹させるためのものの考え方・人生の真理として自身が護持する思想性です。

これは、人生論なり自己啓発なり宗教的理論なりを基にして自分の中で最適化させますが、体験を通じてしかそれらを身につけられないものです。体験を経由するので、その段階で個人差が出てきます。より良い思考法を得るためには、より多くの思想や理論に触れる事です。本を読んだり、動画や音声で触れたりすることで自身の中に「考え方」を輸入します。そのうえで、自身の中で最適化していくのです。

注意すべきところは、破綻を避ける事。

魔術師アレイスタークロウリーはこれに失敗し、晩年の日記で「私は困惑している」と記述しています。法の書まで書いて晩年に迷いを生ずるようでは、人生の全うできないマインドセットということになります。それは、自身の完成とは言えません。

特に、死について自身の中で整合させることは必須です。仏教における輪廻転生や、極楽や地獄というのは、「死で終わりではない」という、死の克服方法のひとつです。

人生を破綻させないマインドセットを身につけてください。

 

②徳を積み、劫を消化することを効率化する

自分に言わせれば、これがメインタスクです。何故なら、徳が多ければ選択肢が増えるからです。

病気に対する解決策を得る切っ掛けの元も、悪霊の対策を得る元も、いずれも徳です。

また、劫は少ないほど障害が少なくなります。これには、劫を封印するにしても避けられないなら消化するにしても、対策があるほうがいいに決まっています。

具体例を言えば、滝行は自ら苦しみを被る事で劫を消化する方法です。劫は基本的に苦しまないと取れないので、このようにするのです。

そういった解決法や対策は、この世界で重要視される「悟り」で得られるものなのです。悟りは徳によって得られます。

故に、この世界に於いて徳を積み続ける道を得るのは必須なのです。

 

③中心軸の強化

身体的な中心軸を強化します。禅や霊動法や鎮魂法などで軸を強くするのです。

軸が強くなると、ハイヤーセルフとの繋がりが強くなり、さまざまな霊的操作が出来るようになります。神秘行の世界の行法の本質は、すべてハイヤーセルフとの繋がりを強化する行法と、それを補助する行法で成り立っているのです。

このタスクで得られるものは身体的統一であり、健康もそうであるし、より高い次元の操作をするためにはどうしても身体的中心軸を基にしないと、順当な心身の次元上昇に支障があるのです。

具体的にはチャクラ操作などが含まれます。

最適な行法を得るのも徳に拠っているので、ここも結局徳積みに依存しています。

霊的操作を憑依に頼る霊媒もいますが、霊媒の場合は中心軸と関係のないところで霊的操作をしているので、霊媒はこのタスクで苦労すると思います。次元が上がりにくく、様々な霊的攻撃にさらされて上昇のめどが立たないからです。

 

神秘行の世界における術とは、これらタスクを効率化したり、タスク上の問題解決のために自ら開発し、体験の中で身につけるものです。除霊とか、浄化とか、この世界では「必要に迫られて」身につけます。

故に、魅力的な術や秘法のすべてを身につける必要はなく、あれば絶対に役に立つものが自分の中で残っていきます。徳を積む道を持っている人ほど多くの術を開発しますが、無駄になる術も多くできます。