技術・技法の解説書は世に沢山あれど、自分に合っているかどうかはわからないものです。

かつて僕は国家の運命の診方を知りたいと思ってマンデンの本を買いましたが、積読になり、結局売ったことがあります。

しかし、本は価格に対して情報量が多いのでコストパフォーマンスに優れており、リスクも本の価格で済むうえに古書として転売も可能なので、セミナー参加に比べれば安く済みます。僕の場合は貰っちゃいやすい体質なので、そこで人の繋がりまで付くリスクは取れなかったのですが。

そこで、本を使って自身と神秘行の相性を見る基準を公開してみようと思います。

 

◇手に入りにくい本に興味を持つ-逆に相性の悪いものはアンテナに引っかからず、スルーしやすいです。

◇入ってくる内容-書き手の文章力もありますが、自分の感性と合わないものは読んでもよくわからないものです。そして読まないまま積みあがる=積読になります。わかってくると楽しいですね。

◇内容を実践し、他の理論手法を組み合わせる応用・検証をする-合わないものは教科書通りになりがちですが、自分に合うものは「ここをこうやったらどうか」「ここはいらないのではないか」という組み立てを閃き、実践します。

例えば、神秘行ではありませんがこんな応用・検証が。

 

そうして積読になった本のジャンルを、できれば書き出してバッテンを付ける事で自身の中でケジメをつけ、逆に応用までし続けられる本はジャンルとしてマルのカテゴリと認識するために書き出す。

自分の場合は

×=ヨガ・気功…応用とか全くできないです

○=祈祷・占験…方法論の開発が容易

といった具合に。ちなみに僕は、占いについて知りたいことはもうない。

ただ、知識として知っておいた方がいいことが理解しにくい本に載っていることはあります。僕にとってのヨガ理論のアグニとか。それが積読の本であるとは限らないのですが、効率から考えると、まれと思っていいです。資料やコレクター本以外の積読は、基本売却して断捨離したほうがいいでしょう。

 

また、この手の本でそういうのをわかりづらくさせる書き手も存在します。気功・仙道の世界で有名な高藤聡一郎氏はその代表で、彼の本をよく読むと、前半部は当時最新の気功事情や仙人の伝説、後半部に実践と体験談といった具合に「技術書とエッセイを合体させた本」で、エッセイ好きと気功実践者の二方向からファンを得ており、さらに学研から全国発売、読ませる文体と売れる要素があり、気功の素養がなくてもエッセイとして読んで勘違いさせる要素があったのです。

わかってくると楽しい、という罠に引っかかってしまいます。まぁ、今の今まで僕は勘違いしていたわけなのですが。ちなみに、僕の文章は高藤本の影響をかなり受けています。つまり、ほぼエッセイ。まぁ、霊能の感覚を文章化したものなので、そういう感覚がない人には好奇の目で見られるのではないかと思います。

 

積読か、応用したか。一度、ご自身の霊能の棚卸をされることをお勧めします。

 

また、神秘行は「自分自身を救う術(すべ)」であり、利用可能な方法を応用し、自分の中で最適化するのが本来の在り方です。故に、神秘行体系は基本的に一世一代のものであり、次代は禅の思想の「守・破・離」で受け継いだものを自分の中で最適化するのが正しい利用法です。神秘行とは、言うなれば「設計図のない霊体最適化術式」であり、その人にしか完成させられません。師匠の教えを絶対と思うのは勝手ですが、それは自身の完成とは関係がないのです。

なので、師匠の教えだけでなく、術式のパーツを集める意味で知識量はそれなりに増やしたほうがいいです。まぁ、モノによっては行体系に変な思想性が含有されている場合がありますが。

さきの記事に見られるストーンヒーリングの本にしても、術書として完全再現が不可能でも、本物の術であればパーツとしては使える部分があったりするものです。少なくとも、自分に合ったものであればそういうのはわかります。

術者が本好きだったり、術書を買い漁るのは「パーツ集め」の作業なのです。

 

さきの記事で紹介した、個体差の存在する霊体の中心がどこかを知る方法ですが、「霊体の中心」という概念を持ち、自身の中心を自覚している占い師に診断してもらう、という方法もあります。