{3D5A88F5-BE96-49A6-9AE2-85905231BBEF}
 
『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』柳澤 健

2011年の~とタイトルにはうたっているが、青年棚橋&中邑から中邑が退団するまでの
時間を時系列とその間の試合をお見事な描写で表現。
彼らの心情、試合での攻防はまるで見ているかのように描かれており、共感と共に非常に読みやすく
400ページオーバーはアッという間。

僕自身、例にもれず少年時代は金曜8時のワールドプロレスリングを欠かさず見、ゴールデンタイムからの撤退と
共にプロレスからは遠ざかってましたが、5年ほど前から再入門。この本の後半は文章に僕自身の見た試合をリンクさせ、
特に中邑の壮行試合はネット配信でみたあの肩に手を置くシーンの心情に改めて感涙。

この本に出てくる試合を読んだあと、新日本プロレスワールドで見てみると、また読みたくなってくる。

 
 
 
商品の説明
内容紹介
2000年代半ば、危機的な状況にあった新日本プロレスの人気が復活するためには、多大なる努力と、長い時間が必要であり、常にその先頭に立っていたのが、ふたりのエース、棚橋弘至と中邑真輔だった。総合格闘技とは異なるプロレスの魅力をアピールして、新しいファンを呼び込もうとする〝100年にひとりの逸材〟、棚橋弘至。総合格闘技と関わることで、プロレスの強さを見せつけようとする〝キング・オブ・ストロング・スタイル〟こと中邑真輔。まったく異なる方法論を持つふたりのライバル関係は、2011年に転機を迎える。棚橋弘至が断然たる新日本プロレスのエースとなり、中邑真輔はエースの座から追い落とされてしまったのだ。だが、中邑真輔の真の魅力が開花するのはここからだった――。

棚橋は言う。「僕が太陽なら、中邑は月のような存在だった。ふたりのうちどちらかが欠けても、いまの新日本プロレスはなかった。棚橋と中邑は一対の存在なんです」と。新たなプロレスの世界を作った、「太陽と月」の物語を丹念に描く。

内容(「BOOK」データベースより)
「プロレスは最強の格闘技」というアントニオ猪木の思想は、総合格闘技の出現によって、完全に否定された。新日本プロレスは猪木から離れ、格闘技とは異なる、プロレスだけが持つ魅力を求めていくことになる。その中心にいたのが棚橋弘至と中邑真輔だった。だが、ふたりが歩んだのは、果てしなく続くイバラの道だった―。