今日はツアーらしく3軒。
バロッサに向かった一行の行く先、まず1軒目は以前日本に入荷していたものの、
現在は未入荷のワイナリー『ターキーフラット』。
家族経営の小さなワイナリーで、ここの目玉といえば1847年のブドウの樹!
南アフリカ経由で輸入された苗木は接木無しの自根。
1847年生まれ
小さな畑とワイナリーを見た後は8種類のワイン(この時点でまだ11時前)。
バロッサらしくローヌ系品種を手がけていますが、面白かったのが
1)ロゼに力を入れている
グルナッシュ、シラーズに合わせて、酸やタンニンのバランスを取る為にカベルネ
とドルチェットもブレンド。ロゼとしてはかなり色濃く、しっかりしたテイストで
した。オーストラリアでもロゼ需要は伸びてるらしく「日本ではどうか?」と聞か
れたので「日本ではまだ延びてない」事と「この色濃さならロゼでなく独自の名前
をつけて売ったら?」と提案しときました。
もしかしたら日本にも入るかもしれません。
2)ペドロヒメネス!
酒精強化ワイン。シェリーではないんですがそんな感じに仕上がってます。
これかなり好みだったんで1本お土産にいただいてしまいました。
シェリーよりライトな感じで飲み心地の良し、この時は常温とは言え温度かなり高
めでしたんで、少し温度下げたらかなりいけそうです。
輸入するならこれも入れて欲しいです。
お土産もらってホクホクの一行は、お昼ごはん前に本日2軒目『エルダトン』
。
今回は時間の関係上、醸造施設の見学は無く、セラードアでテイスティングのみ。
迎えてくれたのはオーナーの息子"キャメロン"。
エルダトンの看板ワインであり、スペクテイター誌でTOP100にランクイン、毎年高
得点獲得の『コマンド・シラーズ
』はこのセラードアの隣の畑から収穫された物。
しかもこの畑、元々ワイン造りの為に畑を買ったわけでなく、この家を買ったらも
れなく畑がついてきたという、言わばオマケ!。
「畑も付いてるしワインでも作ってみるか」的な感覚から始まったもの。そのオマ
ケが今やオーストラリアのTOPシラーズの1本なんですから面白いもんです。
ここでのテイスティングも8種類。ん~さすがエルダトン。
白はアンオークのシャルドネ
、リースリングの2種。どちらも軽快な飲み口で早く
お昼ごはんにありつきたい気分になってきました。
赤はミディアムからフルボディまで6種。さすがにフラッグシップの"コマンド・
シラーズ"とカベルネの"アシュメッド"。それぞれ樹齢100年と65年。圧巻な
ボリューム感と味わい。腰を据えてじっくり飲みたい2本でした。
今回個人的に各ワイナリーでワインラベルを貰おうと決めてたんで、エルダトンで
も1枚確保!ついでにTシャツもいただいちゃいましてお土産1つ確保です。
さぁ小腹も(というかかなり)も減ってきたんで昼ごはん!
と言ってもレストランに寄るんでなく、そのまま『ピーターレーマン』
へ。
ワイナリーにある「ウェイブリッジ」と呼ばれる小さな小屋でビュッフェ的なラン
チ。この小屋使用するブドウがほぼ全て契約農家からのピーター・レーマンならで
はの場所で、収穫されたブドウを積んだトラックがここで収穫ブドウの重量などを
計測、その購入金額を受け取るわけですが、その間の休憩場所にもなっているトコ。
ウェイブリッジの小屋
ランチです
ここで自家製ハムやサラダ、パンなどと共に、ピーターレーマンのロゼとリースリ
ングをガブガブ・・・。がっつり食っておきました。
ピーター・レーマンでも醸造施設の見学は置いといて、ここでは幾つかの契約畑を
ツアー。バスで4箇所回ってきました。
しかも畑でそのブドウを使ったワインを飲むと言う贅沢な企画!
しかしこれが最後にはかなりヘビーな企画であることが判明。
バロッサを見渡せる丘を見てから、まずはリースリングの畑で土壌や気候、畑の説
明を聞きながらイーデン・ヴァレーの『ウィガン・リースリング
』。気持ちいいね。
で次!
1885年に植えられた古樹からのリザーブ・シラーズ。それは見事な樹です!
しかしお天道様がテッペン!気温39度に迫る勢いのバロッサ。その畑でシラーズ
を飲む。リースリングの時に余裕かましてたのが間違いでした。
39度の外でシラーズはさすがに…
もちろんこれで終わるはずも無く、引き続きTOPレンジの1つ『ストーンウェル』
へ。ここでも飲みました。もうヘロヘロです。
残り1つの貴腐ワインの畑を見学して(ここでは試飲無し)終了~。
ストーンウェル・ロードで…
続きは夜のピーターレーマンとのディナーで。
って事でホテルへチェックイン!時間もたっぷりあるのでビール片手にホテルのプー
ルへ。ジャグジーでホッと一息ついてたら蜂に刺されてしまいました(泣)
さてピーターレーマンとのディナー!
自宅へご招待いただいてまずはウエルカム・ドリンク。
ピーター&マーガレットご夫妻
スパークリングと奥様の名の付いたセミヨンで乾杯!しかし今後メーカーさんとの
食事で実感するんですが、食事前のウエルカムドリンクでの時間が長い!
1時間なんて当たりまえ、ルーウィンでは2時間やってましたから…。
しかも基本立ち話。
まぁ楽しかったんでアッという間ではあるんですが。
そんなウエルカムの後でいよいよディナー。
メントーやストーンウェルなどのバックヴィンテージなどを続々。なかなか口に出
来ないバックヴィンテージの素晴らしさを実感でございます。
2003 WIGAN EDEN VALLEY RIESLING
2008 LAYERS(PinotGris,Muscat,Semillon,Gewurztraminer,Chardonnaye)
1991 MENTOR
2004 MENTOR
1996 STONEWELL SHIRAZ
1985 SEMILLON SAUTERNES
しかし気付けば2年前のピーターレーマンはゲストハウスに泊まったのと、マネー
ジャーとディナー。今回は畑巡りとディナーで、まったく醸造関係見てないんだが。
さて、早くも南オーストラリアツアーも明日で最終。
最後を飾るのは、なんとヘリコプター搭乗!!